鎌倉 トップニュース教育
公開日:2023.08.11
「ごみ拾いで駐車場を割引」
小学生が市長体験、施策も
小学生に市の仕事を身近に感じてもらうことを目的に、鎌倉市は4〜6年生を対象とした「一日市長体験」を8月3日に開催した。今回は21人が参加し、例年の市庁舎内等の見学、「私が市長になったら」の発表に加え、消防本部の見学も行われた。
子ども市長は、「一日鎌倉市長」のたすきをつけ、景観条例のある鎌倉の街並みを屋上から見学。松尾崇市長から高さ規制等についても説明を受けた。今年度新設されたこども相談窓口「きらきら」では、子育てのことや子ども自身の悩みを幅広く受け付けているという説明を聞いた後、離れた部署にいる職員とオンライン相談ができる機能を体験した=写真下。
災害対策本部室では、台風などの際にどのような対応をしているかを聞き、防災行政用無線の放送室も見学した。
その後、松尾市長が「プラごみゼロ宣言」と市のさまざまな取り組みを紹介した。子どもたちに身近な事例として、給食のストローを環境に配慮したバイオマス素材にし、調理油をエネルギーにしていることも紹介された。
市民専用車両の設置など新提案
市議会本会議場では、「私が市長になったら」をテーマに施策を一人一人発表した。
山崎小4年の小野颯介君は、海のマイクロプラスチック問題に着目。サーフィンや海水浴に来た人にごみ拾いをしてもらい、ごみの量に応じて駐車場代が割引となる仕組みを挙げた。
観光客が多いことで市民生活が圧迫されていると話したのは、湘南白百合学園小5年の稲葉凪さん。ルールを設けて外国人にも周知し、混雑時期には電車に市民専用車両を設けると発表した。
第二小6年の雪嶋友貴君は、「子どものアイデアで新たな名物をつくり、その売上を市民のために活用していく」と話した。
ほかにも、「図書館に優先席やソファ席を増やす」「寺社を世界遺産にし、経済活性化」「災害時に避難する場所をすぐに答えられるように市民の意識を高める」「他市のように自転車専用レーンを設置する」などの施策が発表された。
発表を受け、千田勝一郎副市長は「よく勉強し、関心を持っていて驚いた」とし、比留間彰副市長も「1つでも実現できるよう検討していきたい」と話した。
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