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公開日:2023.08.25

自転車競技でインハイV
鎌倉山在住・三浦一真さん

  • 鎌倉山周辺で練習する三浦さん

 手広中出身の三浦一真さん(湘南工科大学付属高2年)が、8月9日まで北海道・函館競輪場で行われた全国高校総体(インターハイ)の自転車競技に出場し、3キロインディヴィデュアル・パーシュート部門で初優勝した。三浦さんは、今春開催された全日本選手権大会と全国高校選抜大会でも優勝し、インターハイの優勝と合わせて今シーズンは全国3連勝中。

 三浦さんが出場したインディヴィデュアル・パーシュート部門は、トラック種目の1つ。2選手が異なる地点からそれぞれスタートし、3キロを早いタイムで走った選手が勝者となる。三浦さんは、決勝戦を平均時速52キロに相当する3分26秒615で走破し、2位と0・08秒差の僅差で優勝。「大会最終日で疲れもありタイムが伸びなかったけれど、最後まで諦めないで良かった」と笑顔を見せた。

 湘南工大付属高のメンバーたちとチームを組みながら、普段は自宅の鎌倉山周辺などで練習する三浦さん。元々ロードレースを中心に打ち込んでいたが、あらゆるレース展開に対応することを目的に、今年からトラック競技にも力を注いでいる。将来の目標は、ロードとトラックの両方で活躍する"二刀流"。今年のインターハイでは、ロードレースが16位に終わり、「来年はロードでもタイトルを獲りたい」と意気込む。

亡き父追いかけ

 三浦さんが4歳の時に他界した父は、高校生の時に自転車競技の県大会で準優勝した実力者。しかし母の真理さん(53)は、「幼い時は自転車に乗るのが下手で、ついけんかをしてしまった」と笑いながら振り返る。それでも鎌倉山で育ったことで、友達と遊びに行く時には、アップダウンの激しい山道を自転車で駆け抜け、自然と力が付いていた。

 手広中では陸上部に所属し、短距離種目に打ち込んでいた三浦さん。自宅に飾られていた父親の賞状を見て、父親が選手だったことを知り、中学3年の時から本格的に自転車競技を始める。しかし、初めて出場したレースでは惨敗。この時の悔しさが、成長への原動力となっている。

 自転車競技を始めて2年でつかんだ日本一。三浦さんは、「父親を追い越しちゃいましたね」と笑いながらも、「良い結果が出て喜んでいるのでは」と話し、亡き父に優勝を報告した。

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