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公開日:2023.09.29
鎌倉市
小中学校の一般公開再開
地域との連携見据え
鎌倉市立の小中学校で7月から11月まで、地域住民が授業や部活動などを見学できる「学校へ行こう週間」が実施されている。保護者だけでなく地域住民にも開放し、学校への理解を深めてもらうことを目的に、各校で2〜5日間の公開日を設定。鎌倉市は、学校での様子を一般公開することで、地域連携の土壌づくりを目指す。
鎌倉市が小中学校を一般公開するのは、新型コロナの影響で4年ぶり。9月21・22日に公開された腰越小には、多くの保護者や地域住民が訪れ、学校内の様子を見学する姿が見られた。
仕事で小学生と関わる30代女性は「学校の中の様子を見られるのは貴重な機会」と言い、40代の保護者は「自分の担任以外の授業も見学でき、子どもへの接し方や授業の進め方など先生の熱意が感じられた」と話した。
一般開放は9月26日までに、全小中学校25校のうち6校で実施済み。今後の日程は、市ホームページで確認できる。
中学校区ごとにコミュニティ・スクール
以前まで県が「開かれた学校づくり」を県内で推進していたが、コロナ下で一旦終了。しかし、学校を核とした地域づくりを進める鎌倉は、今年から公開を再開した。
市では昨年度から、「かまくら版コミュニティ・スクール」の取り組みを開始。地域住民や保護者、教職員らが中学校区ごとにチームを組み、子どもや学校が抱える課題について協議し、学校運営に参画する。チームに加わる地域住民は、元PTAや医師、学識者などさまざま。市教育委員会は、「意見をもらうだけでなく、一緒に動いてもらいながら学校運営を進めたい」。
コミュニティ・スクールは、昨年度に第二中学校区と手広中学校区で先行スタート。手広では8月30日に登校日を設け、地域と連携した防災学習を実施した。市教委は、「学校側が主体となっている運営を徐々に移行したい」と構想を話る。
市は2025年度までに、全中学校区でのコミュニティ・スクール設置を目指す。
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