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鎌倉 トップニュース社会

公開日:2023.10.20

材木座はつひので
地域と共に生ごみ削減へ
ミミズコンポストを導入

  • コンポストを紹介する小林さん

 まちと人をつなぐ地域の交流拠点「関係案内所はつひので」(材木座2の1の17)で、ミミズの力で野菜などの生ごみを分解し、堆肥化するミミズコンポストの導入が10月10日に始まった。拠点の利用者のほか、地域住民らと共同で利用する「コミュニティコンポスト」の普及・拡大を目指す。

 ミミズコンポストは、はつひのでを運営する(株)パブリックアンドコー(小林ななみ代表)と、コンポストメディアを運営するおかえり(株)(松原佳代代表)が共同で進める「材木座コミュニティコンポストプロジェクト」の第1弾だ。

 昨年、ごみや無駄を出さないようにするゼロ・ウェイストの取り組みが進むバリ島を訪れた小林代表ら。コンポストが当たり前の様子を目にし、「はつひので」でもできないかという話が持ち上がった。「鎌倉市は、ごみの焼却施設の課題もある。はつひのでだけでなく、地域にも広がっていけば」と思い描いた。

 容器は、廃材の蒸し器をリメイクし、ミミズは近隣のコンポストから100匹ほど「移住」してもらった。初めは、ミミズが分解できる量が分からず、虫や臭いに苦戦したが、今では程よい量の感覚が掴めたことで、問題は解決した。

 ミミズが分解できるのは、野菜や卵の殻、新聞紙など。柑橘系やネギ類は与えられないが、乾燥させて捨てていると小林さん。「生ごみの分別は大変だが、ごみを出さないようにという意識も高まり、燃えるごみの量は格段に減った」という。

 現在のコンポストは小さいため、来年春頃に規模を拡大し、より地域住民と共に使える形を目指していく。

堆肥で花や野菜栽培も

 生ごみの持ち込みのほか、「コンポストについて学びたい」「自宅周辺で導入したい人」も歓迎している。「ご近所の2、3軒でも、グループでも。小さいことでもまずはやってみることで、ごみ問題の解決に近づくのでは」(小林さん)。今後は、コンポストの堆肥を使って花や野菜の栽培、収穫なども目指す。

 参加には、「はつひので」のウェブサイトから登録を。

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