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公開日:2023.12.01
鎌倉海浜公園由比ガ浜地区
障害の壁ない公園に
来春開設めざし着工
鎌倉海浜公園由比ガ浜地区で、障害の有無にかかわらず利用できる遊具を備えた「インクルーシブ公園」への改修工事が、11月27日に始まった。工事は来年2月までで、既存の複合遊具を含む芝生広場の一部がすでに立ち入り禁止となっており、周辺の遊具も順次利用できなくなる。インクルーシブ公園の利用開始は、早ければ3月を見込んでいる。
インクルーシブ公園とは、敷地や遊具をバリアフリー化し、障害や年齢に関係なく誰もがともに遊べる公園のこと。20年春に東京都世田谷区で初めて開園。神奈川県内では21年3月に藤沢市、今年3月に平塚市で開設されている。
19年に「共生社会の実現を目指す条例」を制定した鎌倉市でも、市内公園のバリアフリー化を進めてきた。インクルーシブ遊具の設置については、22年3月に導入したたまなわ児童遊園のサポート付きのブランコが第1号だ。
インクルーシブ公園として全体を改修するのは、鎌倉海浜公園由比ガ浜地区が初めてとなる。
28日時点で、公園の芝生広場の一部と複合遊具が立ち入り禁止となっており、囲いと工事の案内が掲示されている。そのほかのすべり台やブランコ、クライム遊具などは現在利用可能だが、今後、順次利用中止となっていく。
今回の工事で大きく変わるのは、遊具とその周辺の舗装。遊具の導入にあたっては、昨秋に市民向けのウェブアンケートを実施。市立小学校や障害児通所支援事業所でのアンケート、発達支援室への聞き取りも行うなど、広く意見を募った。
ゴムチップ舗装に車いす可の遊具も
導入される遊具は、5つ。車いすに乗ったままでも入れる大型の複合遊具に、座った状態でも楽しめるテーブル型の砂場。回転式の遊具は、車いすから乗り移りやすく、姿勢の保持が難しい人でも寄りかかったり寝そべったりして遊べる。ほかにも、ジャンプや揺れを楽しむ遊具、屋根があり落ち着いた空間で休憩できるようなものも設置される。
「車いすの人や静かな場所が好きという人など、さまざまな人が利用できる遊具を選定した」と市担当者。遊具周辺には、やわらかくクッション性があるゴムチップ舗装も施される。車いすでも利用できるトイレやコインパーキングは、すでに公園そばにある。
公園の工事は、来年2月中旬の完了を予定。その後、検査や養生を経て、3月から4月ごろの利用開始を見込んでいる。工事の詳細は、市ホームページでも今後公開される。
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