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鎌倉版 公開:2024年4月5日 エリアトップへ

「燃やすごみ」、どこへ行く? 市内の焼却所停止まで1年

社会

公開:2024年4月5日

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来年3月までにごみ焼却施設が稼働停止する名越クリーンセンター=3月30日
来年3月までにごみ焼却施設が稼働停止する名越クリーンセンター=3月30日

 鎌倉市内で唯一のごみ焼却施設「名越クリーンセンター」が、老朽化に伴い来年3月までに稼働停止する。

 燃やすごみの処理を巡っては、市内2カ所の焼却施設のうち「今泉クリーンセンター」が2015年に稼働停止。鎌倉市は、山崎浄化センターの未活用地を代替候補とするも、住民の反対により断念。市は19年に「市内に焼却施設を建設しない」方針を発表し、逗子市と葉山町と広域連携を図り、逗子市の既存焼却施設を中心に燃やすごみを処理することを決定している。

 「名越」の跡地には、ごみ収集車で集めた燃やすごみを大型車両に積み替える「ごみ中継施設」を28年度までに整備し、市外へ運ぶ考えだ。

今泉で通行増の予測

 「名越」の中継施設を建設する25〜28年度中は、市内で排出される年間最大2万3千トン(25年度推計)の燃やすごみが、「今泉」に一括集約される。今泉での受け入れ量が年間9千トン(22年度実績)から1万4千トン増になることで、運搬車両の台数が増加するため、周辺地域への影響が懸念されている。

 今泉の周辺地域では、交通渋滞や安全面を危惧する声が聞かれる。今泉台の住民からは、「狭い道路でバスと収集車が行き違えるように時間帯を調整すべき」、「車や自転車だけでなく、通学の子どもたちが多い時間帯は避けてほしい」などの意見があがる。市担当課は、「バスの運行時刻を把握しながら、時間帯が極力重ならないように調整したい」としている。

住民負担減に協力を

 運搬車両の増加について市担当課は、「収集エリアの見直しや近隣市への直接搬入で抑制を図る」と説明する。

 具体的には、車両1台あたりの収集範囲拡大で、積載量を10%アップ。軽自動車で収集してから大型車両に積み替える方法や、近隣市への直接搬送、さらには粗大ごみの民間事業者施設への直接搬送と市民持込制度を廃止して各家庭に回収へ回ることで、今泉への搬入台数を年間約2万7000台抑制したい考えだ。

 さらに市はごみの排出量削減に向け、生ごみの水切りと生ごみ処理機の購入費助成制度の活用を推奨する。「生ごみの多くは水分で、水切りにより重さが10%ほど減る。身近な取り組みで今泉の住民負担を軽減したい」と協力を求めている。

記者が鎌倉で気になった物事を調査する連載「その後を追ってみました」。不定期で掲載しています。

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