鎌倉市選挙管理委員会は6月14日、4月27日投開票の市議会議員選挙に関して、選挙の無効及び当選の無効を求めるなど6件の異議の申出のうち5件について、棄却することを決定した。
異議申出は、同選挙で落選した男性から5月9日と12日に市選管に提出され、受理された。
申出の内容は、【1】同選挙が無効であるとの決定を求めるもの、【2】同選挙の当選者のうち、特定の企業とポスター印刷代金の公費負担契約を交わした全候補者に、当選の無効を求めるもの、【3】当選者の大石香氏、小野田康成氏、細川愛香氏の当選無効を求めるもの、【4】同選挙で落選した異議申出人の当選決定を求めるもの、【5】当選者の加藤千華氏が立候補時に届け出た住所に居住実態がなく、当選無効を求めるもの、【6】告示前に剥がさなければならないポスターを掲示し続けた森功一氏の当選無効を求めるもの。
市選管では【1】【2】【3】【4】【6】について、最高裁判例を根拠に「当選人が選挙犯罪を犯したかについての判定は刑事訴訟手続きに従い裁判所の裁判によってのみされるもの」とし、違法性を判断しないとして棄却となった。
居住実態は調査継続
一方で、【5】の加藤千華氏に対する異議申出については、調査が継続中。市選管では、「決定次第、ホームページ等で公表する」としている。
加藤氏は当社の5月の取材に対して「昨年6月より居住しております」と住居実態がないとされたことに対し否定した。
異議申出をした男性は今回の結果について「納得していない」とし、「神奈川県選挙管理委員会に審査を申し立てる予定。弁護士とともに準備を進めている」と話した。
(6月18日起稿)
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