鎌倉 教育
公開日:2025.09.12
鎌倉ペンクラブ
朝比奈住職が新会長就任
「地域全体を文化の発信地に」
浄智寺(山ノ内)の朝比奈惠温(えおん)住職(61)がこのほど、鎌倉ペンクラブの新会長に就任した。朝比奈会長は、多岐にわたる活動経験を生かし、文学を軸に地域文化の活性化を目指す。
約140人の会員が所属する同クラブは、昭和初期に久米正雄や大佛次郎ら鎌倉文士が立ち上げた歴史ある団体。一度解散したが、前会長の伊藤玄二郎さん(かまくら春秋社代表)らが2001年に再結成して以降、鎌倉かるたや公開講座などを通じて、市民に文化の魅力を伝えてきた。
就任にあたり朝比奈会長は、「私は作家ではない。だからこそ、才能にあふれた作家を発掘したり、さまざまな団体とつなぐ役割を担っていきたい」と抱負を語る。
浄智寺の住職に加え、鎌倉エフエム放送の社長や鎌倉市芸術文化振興財団の理事も務める朝比奈会長。これらの肩書きを生かし、文学、メディア、芸術といった各分野を連携させ、鎌倉をより大きな文化の発信地にしていきたいとも。
また、若い世代にも文学や文化に関心を持ってもらいたいという思いも強く、「会員の推薦があれば入会可能。新しい風を迎え入れたい」と門戸を開く。
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