茅ヶ崎版 掲載号:2012年10月5日号
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50年前の辻堂砂丘植生調査について記念講演を行う 井上弌喜(かずよし)さん 藤沢市在住 81歳

浜の語り部 50年ぶり

 ○…昭和30年代まで湘南の海岸地帯に存在した辻堂砂丘の植物調査を教員時代だった当時、10年に渡り実施。今まで陽の目を見ることがなかったこの資料が10月6日(土)、海辺の環境保護に取り組む団体の交流会で紐解かれる。丁寧に残された資料の束を眺めながら「1時間で伝えられるかなあ」と苦笑いの表情を浮かべる。

 ○…1957年、日本軍の旧兵舎を使っていた湘洋中学校(藤沢市辻堂東海岸)の理科教師時代に調査を開始。「砂っぱらの松並木が良く折れるし、もろいのは何故なんだろうって思ったのがきっかけでね。理科部を作って生徒と砂丘の植物について調べだしたんですよ」。その後高浜高校(平塚市)、北陵高校(茅ヶ崎市)と移っても学生たちと、時には個人で、砂丘に団地が建つまで調査を続けた。「どうやって生きているんだとか根っこについて、気象についても生徒たちと根気よく調べたなあ」と懐かしそうに振り返る。

 ○…退職後は今まで手付かずだった「地域貢献」をテーマに、老人クラブの会長や民生委員などを務め、今でも地域活動を続けている。これまでに38年勤め上げた教員時代の学級日誌を本にまとめ、これからは民生委員の出来事も執筆しようと計画中だ。現役時代と変わらないバイタリティの秘訣は毎日の散歩とラジオ体操。「几帳面な正確だから資料は捨てないんですよ。だから本にしたい話はきりがない。この性格が幸いしたから砂浜の調査記録も残っていたんですよね」

 ○…講演では辻堂砂丘の概要や植物についてなど、当時の様子を解説する。「生徒たちと一緒に調べた10年の報告をさせて貰えることがとても嬉しいんです。皆への恩返しがやっと出来る、こんな場を設けてくれたことに本当に感謝しています」。当時の愛称(名前が数字の2=弐に似た文字から)”にき先生”の50年目の発表会には様々な思いが込められている。
 

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