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茅ヶ崎・寒川 人物風土記

公開日:2014.04.25

ウクレレアーティストとして全国ツアーをスタートさせる
山口 岩男さん(アーティスト名 IWAO)
松尾在住 50歳

茅ヶ崎の暮らしを音色に



 ○…ウクレレを自在に操り、ハワイアンだけでなくロックや映画音楽など、様々な音楽を表現する。昨年発表したベスト盤「UKULELE HEAVEN」のタイトルを冠した全国10カ所のツアーを4月25日の広島からスタートさせる。「ツアーは10年ぶりなので楽しみですね」。茅ヶ崎でのライブは5月10日(土)、新栄町のハスキーズギャラリーでの公演が決まっている。



 ○…山形県生まれ。1989年にコロムビアから発表した山口岩男名義のアルバムで本格的なキャリアをスタートさせた。当時はロック色が強いシンガーソングライターだったが、当時のプロデューサーから渡されたウクレレに次第にのめりこんでいった。「最初は趣味として弾いていた」というウクレレ演奏が評判を呼び、徐々に認知度が上がっていった。「弦4本で2オクターブという制限の中で出来ることをやる楽しさがウクレレの魅力です」



 ○…15年暮らした川崎から昨年茅ヶ崎へ居を移した。「ここは魚屋や八百屋など個人店が多く、店の方たちとの交流ものんびりしていて素晴らしいと思います」。今のリラックスした生活を送るきっかけは病気を患ったこと。40代で体調不良になり医師から鬱と診断された。「処方された薬では改善しなかったんですが、玄米菜食など食生活を切り替えたら通院する必要がなくなったんです。体質を変えることで精神状態は良くなることを同じ悩みを持つ人にも伝えたい」。昨年だけで10kgの減量にも成功するなど、最近は医療や玄米食などに関する講演依頼も来るようになった。



 ○…今は他アーティストのプロデュースや講演活動など、自分の時間がなかなか取れないことも多いが「新たな暮らしの中から出来た楽曲も増えてきましたので、来年夏くらいには作品を発表できれば」と笑顔を見せる。自身を取り戻した大らかな茅ヶ崎での暮らしがウクレレサウンドに新たな魅力を加えていく。

 

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