茅ヶ崎・寒川 人物風土記
公開日：2014.12.19
23日から始まる全国大会に出場するアレセイア湘南高校バスケットボール部監督を務める
小田島 誠さん
松が丘在住 57歳
夢は日本一のチーム育成
○…高校バスケットボールの全国大会「ウィンターカップ」に神奈川代表として出場するアレセイア湘南高の監督として４年目の今年。県内の大会を軒並み制すなど、大きな飛躍の年となった。「全国大会ははアレセイアの名前を広げていく舞台なので、リーダーシップを発揮する立場として大きな仕事をしたい」
○…生まれ育ちは鎌倉。バスケの指導者だった父親の影響もあり幼少からバスケに接していたが、並行して当時のめり込んでいたのがスキー。「プロを目指して大学卒業後に準指導員資格を取ったんですが、海外スキーヤーの滑りに衝撃を受けてしまいました。『ちょっと巧いからって自分は何を偉そうにしてたのか』と人生を真剣に考え直しましたよ」と当時の挫折を振り返る。「世界は凄いんだという感覚を伝える役割を、自分はバスケで担おうと思い、今のキャリアが本格的に始まりました」
○…県内の公立高バスケ部や神奈川代表の高校バスケチームで監督を務めたほか、35歳の時にはＪＯＣ（日本オリンピック委員会）18歳以下のチーム強化コーチを務めるなど、教員としてのステップアップではなく、とことん現場にこだわった活動を続けた。２０１１年からアレセイア湘南の中高バスケ部の監督に就任。「就く前に中山洋司学園長からバスケに対する考えを訊かれて、日本一のチームを育てることと答えました。学園長の情熱も感じましたし、その思いは選手たちと共に今でもぶれずに持っています」
○…松が丘の自宅に加え、選手たちの寮でも寝食を共にするなど、バスケ漬けの日々を今でも送る。「結果が出た時しか努力は認められないかもしれないが、努力することで生き様は変えることが出来る。特に子どもたちは物凄い可能性を持っています。バスケを通じて『人は変われる』という思いを伝えたいんです」。選手と共に日本一を本気で目指し、全国の舞台に挑む。
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