3月4日に新たなミニアルバム「Homesick travelers」を発表した Caravan(キャラバン)さん 茅ヶ崎市内在住 40歳
人任せでない独自の活動を
○…昨年デビュー10周年を迎え、新たなスタートとなるミニアルバム「Homesick travelers」を市内のプライベートスタジオで完成させた。年月を重ねたからこそ出てきた様々な感情が楽曲に込められている。「多くの人に支えられた10年間で、そういう想いを曲として出したかった。『今こんなことをやっててこんな気分だよ』ってことを伝える絵葉書みたいな作品になりました」
○…幼少時代をベネズエラで過ごし、小学校高学年で帰国。海外と日本の双方でコミュニケーションや価値観の違いで悩み、一人でいる時間が多かった少年が音楽に出会ったのは高校時代。「バンドをやっていた姉のドラムセットを見た時、それまで遊んでいたプラモデルとかと違う質感に驚きました。エレキギターを持った時も重さや冷たさにぞくぞくしたし、楽器への思い入れが強かったのも覚えています」と振り返る。
○…全国各地の店から店へ、ギターと自作CDを手に放浪の旅を続け、05年にメジャーデビュー。順調なリリースを続ける一方で、以前から感じていた違和感が東日本大震災で決定的になった。「これまで鵜呑みにしていた価値観や概念が揺さぶられた。契約更新を止めて、一度しがらみを無くした自分たちだけの環境にしたかった」。震災後、市内に専用アトリエを構え、流通も含め人任せでない作品の届け方を模索している。今作もライブ会場やHP、知り合いの店に限定的に置かれるのみ。茅ヶ崎ではバーFROGGIES(東海岸北)で取り扱っている。
○…制作はひと段落となったが、音楽フェスの出演情報なども発表され始めた。5月30日(土)には恒例の日比谷野外音楽堂公演を控える。「この時期の野音は凄く気持ち良いんですよ。想い出も多い会場で、忘れられない瞬間がまた増えていくのが楽しみ」。年月を経て変わっていくことと変わらないこと、全てを受け入れながら音楽の旅は続いていく。
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