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茅ヶ崎・寒川 人物風土記

公開日:2016.01.08

2016年茅ヶ崎市成人のつどいで代表の言葉を述べる
菅又 颯(はやと)さん
美住町在住 20歳

感謝を忘れず人のために

 ○…「貴重な機会を与えてもらったのでしっかりと全うしたい」と茅ヶ崎市の新成人を代表して大役に臨む。昨年5月、母校の恩師から指名を受け招集された実行委員会では司会進行役も務め、同級生たちの大事な式典の準備を進めてきた。「中学の先生にビデオレターをお願いしに行った時は、あの頃に戻れたようで嬉しかった」と楽しかった中学時代に思いを馳せた。

 ○…美住町に生まれ、会社員の父と母、2人の姉に囲まれて育った。松浪小、浜須賀中、茅ケ崎高と市内の学校に進学し、現在は専修大学に通う2年生。「初めての電車通学です」とにっこり歯を見せて微笑む。中高では剣道の経験者だった母の影響で剣道部に所属した。「一番上の姉が習っていた事もあって小さい頃から試合を見る機会が多かった。やるなら剣道しかないと思っていました」。記録は団体戦で県大会止まりだったと話すが、その時出会った部活仲間は、なんでも相談できるかけがえのない存在になった。

 ○…最近はスポーツをやるよりも見ることが好きになった。趣味のサッカー観戦では姉と一緒に「サンフレッチェ広島」の応援に精を出す。「フォワードの佐藤寿人選手が好きで、あの天性のサッカーセンスに興奮します」と目を輝かせる。「その他の楽しみはお笑い番組やスポーツ番組を見るくらい。基本的に出不精でインドア派なんです」とはにかむ。

 ○…夢は教職に就く事。「中学の時の担任の先生がすごく面白くて。教えられたことの全てが発見でした」。中学卒業後も自分から年賀状を送るなど憧れは強まり、大学で教職課程を取った。「いつか恩師のようになって人の役に立つ仕事がしたい」と固く誓う。「今回の成人式のテーマは『感謝』。僕もこれまで支えてくれた人たちのおかげで今があることを忘れずに、人生を歩んでいきたい」。成人を迎え、将来を見据えて語る表情が眩しく光って見えた。

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