茅ヶ崎・寒川 トップニュース文化
公開日:2016.04.22
柳島いま・むかし会
故郷の歴史、次世代に
郷土誌を発行
茅ヶ崎市の歴史を学ぶ市民団体「柳島いま・むかし会」(青木昭三会長・会員11人、顧問3人)が、柳島の移り変わりを編集した郷土誌『柳島いま・むかし ふるさとの伝統と歴史に学ぶ』を4月7日に発行した。
同会は、江戸時代に柳島村の名主として公務を務めた歴史的人物「藤間柳庵」をきっかけに柳島の歴史に興味を持った地元住民により2013年に結成された。 柳島は川と海に囲まれた村で、江戸時代には江戸からの塩など物資流通の中継湊として重要な役割を担ってきた。その後、関東大震災での土地の隆起や浜見平団地建設など目まぐるしく変貌し、市内の中でも独特の気風が息づいている地域。35年前にも地元の有志により郷土誌『柳島うつりかわり』が発行されたが、現在は絶版になっていることから、この冊子を参考に同会が新たな視点から郷土の歴史や伝統・慣習を明らかにした郷土誌づくりを思い立った。
作成には月2回から3回の編集会議を開きながら、歴史年表の資料調査や歴史物の写真の収集、昔話の聞き取り調査などを行い、大人から子どもまで分かりやすいように約3年をかけて編集。冊子内のイラストは、柳島在住の画家・栗田武則さんが担当した。
冊子は茅ヶ崎市の市民活動げんき基金を活用し発行。A4サイズで120項、カラー刷り。希望者に1冊2千円で販売するほか、市内の小・中学校に出前授業を行っていく予定。青木会長は「次の世代を担う子どもたちに柳島の歴史を伝えていきたい」と話している。
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