2017年度「サザンビーチちがさき」のライフセーバー監視長に就いた 名須川 茉莉乃(まりの)さん 横浜市在住 20歳
ビーチを見守る若き太陽
○…「目指すは無事故。伝統を受け継ぎつつ、女性としての新しい目線で取り組めたら」とはつらつと話す。初の女性監視長として、サザンビーチちがさきの安全を守るライフセーバーを率いる。ビーチの巡回はもちろん、万が一の事故に備えた救助訓練にも余念がない。「現場では年上の経験を積んだ先輩たちばかりだが、いざというとき的確に指示が出せるように責任を持って務めていきたい」
○…3歳から水泳を始め、高校の間も打ち込んでいたが、U―19ユースの日本代表に選ばれた姉にあこがれて高校1年からライフセービングも始めた。「毎日景色が変わる海にも惹かれた」と当時を振り返る。姉の所属する「茅ヶ崎サーフライフセービングクラブ」に入ると自らも実績を重ね、日本ライフセービング協会の日本代表として強化指定選手に選ばれた。横浜薬科大学に入学してからもライフセービングサークルを一人で立ち上げるなど精力的に活動に取り組む。
○…両親と姉二人と兄の6人家族の末っ子。「悪ガキだったんです」と悪戯な笑みをこぼす。ピアノ教室に通うこともあったが、男の子に混ざって木登りをしたりするのが好きな活発な少女だった。スローガンは「タイムイズマネー」。「救助を待つ人は学生としては見てくれないから」と勉学とトレーニングの両立に励む忙しい日々を過ごす。休日はショッピングや外食で息抜き。「大好物はオムライス」と白い歯を見せる。
○…海水浴のオフシーズンにも訓練は怠らない。「海水浴客が笑顔で楽しんでいるのを見るとやりがいを感じる」と顔をほころばせる。サザンビーチちがさきは海水浴客と監視員の距離が近いのが特徴だという。「”今日の海はどう?”なんて声をかけてもらいながらライフセーバーをもっと身近に感じてもらえたら」。太陽のように眩しい笑顔のリーダーは、今日も海水浴客が楽しく過ごせるようにビーチの安全を守る。
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