12月23日に創業150周年を迎える、株式会社カギサンの5代目代表取締役社長 伊藤 和明さん 中海岸在住 58歳
「ありがとう」がうれしくて
○…醤油醸造業として1869年12月23日に市内本村に開業した「伊藤醤油店」。火災や震災での倒壊を乗り越え、現在地(新栄町)に移転して業態転換後は、イトーヨーカドー誘致や30を超えるフランチャイズビジネスを手掛けてきた。「先代や従業員の苦労、そして地域の皆さまのご理解と応援があったからこそ、今日を迎えることができました。すべての方に感謝申し上げたい」と静かにほほえむ。
○…茅ヶ崎生まれ。跡取りとして厳しく育てられるなかで「男子厨房に入らず」との教えがあった。「何もできなくて」と振り返るが、40歳で転機が。妻が体調を崩し、2人の息子は食べ盛り。「何とかしなくては」と料理を始め、質より量を重視したカレーやパスタは息子からも好評だった。「美味しいって言ってくれてうれしかった」と顔をほころばせる。「簡単なのしか作れないけど」と前置きするが、今の趣味は「料理」だ。
○…休日は妻と2匹の愛犬チャロとベラと過ごすことがお決まり。御殿場のドッグランで同じ犬種の飼い主たちで開く運動会に年2度参加しており、「チャロパパって呼ばれてて」とはにかむ。子どもたちの中で紅一点のベラには「服とか買いすぎちゃってダメ」と溺愛ぶりをのぞかせた。
○…大学卒業後に就職した企業では接客を務め、来店客から何度も「ありがとう」と声を掛けられた。家業を継いだ後も「ありがとう」がうれしくて、お客様のため、地域のために役立つことを常に念頭に置いて商売をしてきた。今では当たり前になったアロハシャツでの接客を推進した立役者でもある。現在は、茅ヶ崎商工会議所の副会頭も務め、慌ただしくも充実した毎日を過ごしている。「これからもまちのお役に立ちたい」
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