市内在住の川村行治さん(52)が代表を務める株式会社ロケッコ(本社/藤沢市)が運営する「手書き地図推進委員会」が10月1日、(公財)日本デザイン振興会が主催する「2020年度グッドデザイン賞」を受賞した。
手書き地図推進委員会は、全国に点在する”作者の愛”が感じられる「手書き地図」を紹介し、日本各地の土地固有のおもしろさやユニークさ再発見してもらうことを目的に、2013年に友人ら4人で設立した。
ワークショップやトークショーも
活動は地図の紹介だけではない。自分だけが描ける地域の物語をもっと多くの人に体験してもらいたいと、ワークショップを開催。全国の自治体や町おこし団体、教育機関などから依頼が舞い込み、これまで小学生から70代まで約650人が参加した。制作された地図は、その土地に暮らす人ならではの”エリア愛”が詰め込まれ、観光マップには載らない「知る人ぞ知る」情報が盛り込まれている。
「今まで歩いたことのない道を歩くことで地元の魅力を再発見するきっかけにもなるし、子どもの頃に見た景色を描いたり、みんな童心に戻って夢中で描いている」と川村さんが言うように、完成品はおもしろく、リーフレットになることも。
他にも、代官山の蔦屋書店やマテリアル京都などでトークショーを行うなど、活動は多岐にわたる。グッドデザイン賞は、このような活動が評価された結果だ。
「愛が濃すぎて笑っちゃう」
手書き地図は、地図の向こうに描き手の顔が見えてくると言い、「愛が濃すぎて笑っちゃうくらい」と川村さん。自身が描く茅ヶ崎の地図には、「個人的にちょっといい感じの所」がたくさん載っている。
老若男女、どんな地域、国でも同じように楽しめる手書き地図。川村さんは「これからも我々らしく、ワイワイガヤガヤ続けていきたい。茅ヶ崎でワークショップもやれたらうれしいですね」と微笑んだ。
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