「熊澤通信」編集長 湯川 紀子さん 平塚市在住 42歳
より良い未来へ日々邁進
○…湘南地域の作家やアーティストの作品のほか、ヴィンテージ家具・古道具の販売などを行う「okebaギャラリー&ショップ」で、創業期からスタッフとして携わる。今でこそ人気店として知られるが、当時は知名度もなく、来店客がゼロの日もあったという。「何かしなくちゃ」と仲間とともに「okeba新聞」を発行。徐々に店舗は賑わいを見せていった。そして月日は流れ、コロナ禍で始まった「熊澤通信」の制作。「かっこいいよりも、味がありあたたかさを感じられる冊子にしたかった」と、デザインはもちろん、色の調整や文章構成など印刷ギリギリまでこだわった。「とにかく安堵感がすごかった」。完成品を手にして、ほっと胸を撫で下ろした。
○…福島県で生まれ育つ。学生時代にプロダクトデザインなどを勉強し、日産自動車に入社。デジタルモデラーとして数年勤めた後に結婚退職し、夫の転勤に伴い渡米した。アメリカ生活を満喫し、帰国後「ゆるり とした雰囲気に惹かれ」茅ヶ崎へ。グラフィックデザイナーとして都内のウェブデザイン会社へ勤めるも、通勤に往復4時間を費やすのに疑問を感じ、拠点を湘南に。フリーでウェブデザインの仕事をしながら、絵を描いたり、盆栽教室に通ったり、旅行をしたり、趣味も思いきり楽しんだ。
○…夫とともに約5年間暮らしたタイから今年3月に帰国した。日本とタイを行き来するなかで、友人とユニット”まるなのこけし”を結成。紙粘土で作った体にタイの山岳民族のはぎれやアジアのカラフルな布を組み合わせて愛くるしいこけしを世に送り出す、こけし作家としての顔も持つ。「今やっていることがより良い未来につながっていけば良いな」と穏やかにほほえんだ。
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