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茅ヶ崎・寒川 人物風土記

公開日:2021.05.21

茅ヶ崎市議会の新議長
加藤 大嗣さん
東海岸北在住 57歳

意外と話好き

 ○…茅ヶ崎市議会の舵取り役としての2年間がスタート。市議たちからの選出後、「先輩たちが築き上げてきた功績をしっかりと継承し、より一層の市政の発展を目指す」と声を大にした。市民からの付託に応えられるよう、自身にはこう課した。「一人一人の議員が、自由闊達な議論ができる議会にしなければならない」と。

 ○…生まれも育ちも茅ヶ崎。茅ヶ崎小時代は野球と剣道に打ち込んでいたが、5年時のある試合が人生を変えた。藤沢市内の小学校と茅ヶ崎小がサッカーの練習試合をすることになり、わんぱくだった少年は借り出された。しかし強敵相手に歯が立たず、「子ども心に何とかなるだろうと思っていた。自分の方が強いだろうって。その負けが本当に悔しくて」。すぐにサッカークラブへ転向し、ゴールキーパーとして鍛錬を重ねた。その努力が実り、茅ケ崎高校では県大会でベスト4に入り、東海大学を卒業するまで競技を続けた。

 ○…父親が市議会議員などを務めていたことから、大学卒業後は一般企業で数年働き、27歳で父の地盤を継いだ。それから市議で当選を重ね、気づけば7期目となった。市議のやりがいを問えば、「市民からの要望を実現できた時」と言い、カーブミラーを設置してほしい、道路の街灯が切れていて危ないといった些細な事にも耳を傾けたいと語る。

 ○…30年以上の日課となった散歩も、市内の状況把握に一役買っている。日によってコースを変えながら1時間のウォーキング。新型コロナの影響もあって社会情勢が刻一刻と変化する中、「市民の声を聞きたい。意外と言われるかもしれないけれど、話すことが好きなんです」。市民が納得感の持てる政治、議会を目指す。

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