競輪「ガールズコレクション2021 京王閣ステージ」で初優勝した 佐藤 水菜(みな)さん 茅ヶ崎市出身 23歳
パリ五輪見据え、臨戦態勢
○…京王閣競技場で5月6日に行われた競輪の日本選手権(G1)「ガールズコレクション2021京王閣ステージ」で初優勝を果たす。「うれしかった」とほほえむが、表情はどこか釈然としない。理由は、レース中に後方で落車があったから。「全員が完走した上での優勝を目指したい」。2位に1車身半差をつけての快勝にも関わらず、慢心はない。
○…茅ヶ崎市で生まれ育つ。自転車競技をしていた父にくっついて練習場の平塚競輪に行くことも多く、幼い頃から”競技としての自転車”を身近に感じられる環境があった。小さな車輪で自宅から江の島までの往復約20Kmを走破するなど才能の片鱗を覗かせ、茅ケ崎高校進学と同時に知ったガールズケイリンの存在。進路を決める際、「受けるだけ受けてみよう」と日本競輪学校を受験。見事合格し、選手になるための第一歩を踏み出した。
○…デビューは2018年7月。結果は4着。「とても勉強になったデビュー戦だった」と振り返る。その後のレースでは、優勝や何度も上位に食い込む力走を見せ、最も勢いのある選手として注目を集めた。そして現在、先行、まくりを主武器にガールズのトップ選手に成長した。
○…2000年のシドニー五輪から正式種目になった「ケイリン」。昨年7月からナショナルチームに所属し、「パリ五輪を目指し」練習に励んでいる。コロナ対策を講じた上で、国際レースにも積極的に出場する。先日、香港で行われたレースでは、表彰台を狙うも4位。「視野も広がり、課題も見えたレースでした。次に生かしたい」と意気込む。「日本の目標は年末のグランプリ出場。世界の目標は表彰台の中央に立つこと」と力を込めた。
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