9月から茅ヶ崎市倫理法人会の会長に就任した 佐々木 友路さん 藤沢市在住 41歳
効率より、心のあり方を
○…時代を経ても変わらない真理や、人としてあるべき姿などを、週1回のモーニングセミナーを中心にして学ぶ茅ヶ崎市倫理法人会。10代目会長として重視するのは、74人の会員が輝く”舞台づくり”だ。「この会をさらに明るくしていくことが、僕の役目」と白い歯をのぞかせる。
○…「数年前まで何もかもうまくいかなかった」。祖父が立ち上げ、自身も経営に携わる材木店の業績が悪化し、仕事に没頭する中でパートナーと離婚。五里霧中で知ったのが倫理法人会だった。ここでは「売上アップの方法」といった効率のよい答えは示されない。そのかわりに学んだのは「心のあり方」。まず自分が前向きになることで、状況が好転していくことを実感した。今春には材木店から派生する形で、木材や建材を卸売りする「ウッドコンシェルジュ三代目」を法人化し代表に。忙しくも充実した毎日を送る。
○…ライフワークは「木育」。未就学児から小学生に向け、積み木遊びや木の楽器づくりを、地元企業や団体とタッグを組んで開催している。ねらいは国産木材に親しんでもらうこと。国産のシェアは2〜3割と低く、これが続けば山林の管理が不足し、自然災害の増加につながる可能性がある。「効率だけを求めると弊害が出る。小さな会社でも、教育であれば大きな動きにつなげられる」。倫理法人会での学びに通じる考え方だ。
○…数十人の親族が、年に何度も集うにぎやかな家に育った。学生時代には、誰もがヨットを楽しめる「セイラビリティ江の島」を仲間とともに立ち上げた。人が集うことで生まれる力は、経験的に知っている。「まずは気軽に遊びに来て、何かを学んで帰れる。倫理法人会をそんな場所にしていきたい」
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