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茅ヶ崎・寒川 コラム

公開日:2022.02.11

文教大学 笠岡 誠一 教授
腸活ボーイ®
連載 Vol.3

  • 「ビフィズス菌はもともと住んでいた日和見菌に刺激を与えて善玉菌のような働きをさせます」

今月のテーマ「受け継がれる腸内細菌」



 私たちの大腸内には約1000兆匹(個)の細菌が住んでいます。約1kgの重さです。毎日しっかり手洗いしているし、変な物を食べた覚えもないけれど、いつの間に細菌が住み始めたのでしょう。出生前の胎児は母親のお腹の中で無菌状態です。出産時に一気に細菌が入り込むのです。



 腸内細菌は大きく3種類に分類できます。「善玉菌」が約20%、「悪玉菌」は約10%、残り70%は「日和見菌」です。善玉菌の割合が多めの人は、その母親も多めだと分かっています。出産時に母親の腸内環境を受け継ぐのです。



 受け継いだ腸内環境も自分の力で変えることは可能です。ヨーグルトに含まれる善玉菌(ビフィズス菌)を食べたとしましょう。胃での強烈な酸性状態を潜り抜け大腸に到達したとしましょう。ビフィズス菌は大腸内にもともと住んでいた日和見菌に刺激を与えて善玉菌のような働きをさせるのです。つまり腸内を良い環境に変えたのです。これが腸活です。

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