茅ヶ崎版 掲載号:2022年6月10日号 エリアトップへ

茅ケ崎警察署に自らの作品4点を寄贈した油彩画家 岩本 和子さん 中海岸在住 87歳

掲載号:2022年6月10日号

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創作の道、一直線に

 ○…茅ヶ崎を代表する油彩画家として長く活躍してきた。今年2月、茅ケ崎警察署に絵画4点を寄贈。このほど同署から感謝状が贈られた。いずれも中国のシルクロードに足を運んで取材した作品。「広大な砂漠で感じた宇宙の息遣いを描きました。署内に飾っていただいたので、多くの方に見てほしい」と話す。

 ○…都内に生まれ、4歳の時に茅ヶ崎へ。幼い頃からクレヨンで絵を描いて遊ぶのが好きで「祖母に喜んでもらえるのがうれしかった」。中学時代、才能にほれこんだ美術教師が「絵描きにするべき」と家族を説得。その後、茅ヶ崎の水彩画家・三橋兄弟治(いとじ)に弟子入りした。高校に入ると本格的に油絵を始め、東京藝術大学で学んだ。

 ○…1970年代、タイやインドを訪れ、生活に宗教が深く入り込んでいる光景に感動した。特にインドでは、「何世紀にもわたって続いている祈りの深さ」に惹かれ、以後30年にわたって訪問。次第に風景を表現した具象的な絵画から、同国の空間をテーマに「私の内なるものを表現した」という抽象絵画へと変化。「祈りの世界」を描く現在の作風を確立していった。これまでに日本橋高島屋美術画廊での個展や、市美術館の企画展を成功させるなど、精力的に活動している。

 ○…私生活では大学卒業と同時に結婚。2人の子どもに恵まれた。「子育てと主婦業、画家業の両立は大変でしたが、両親や夫のサポートのおかげで続けられた」と感謝する。4月に87歳となったが、創作意欲は衰えず「年齢を理由にこれぐらいしか描けなかったと弁解はしたくない」とストイックに自らの内面と表現を追求している。「一日一日心残りのないよう懸命に生きて、作品を通して光や希望を届けられたら最高ですね」

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