茅ヶ崎・寒川 ピックアップ(PR)
公開日:2023.12.08
茅ヶ崎徳洲会病院
「泌尿器トラブル」新技術で対応
泌尿器科 立川 隆光 院長
地域の拠点病院として365日24時間、市民の健康を支えている「茅ヶ崎徳洲会病院」。超高齢化社会を迎え、さらに需要が高まっている「泌尿器科」に力を注いでいる。同院における最新の治療法や検査方法について、茅ヶ崎徳洲会病院の日本泌尿器科学会専門医の立川隆光院長に聞いた。【取材協力・茅ヶ崎徳洲会病院】
中高年男性に多い「前立腺肥大症」
男性の尿道を囲む前立腺が肥大することで、尿道が圧迫され、尿の排出が困難になる「前立腺肥大症」。主な症状として、排尿困難・頻尿・尿が細く出る・排尿が途切れる・夜間頻尿・残尿感などが挙げられる。
「中高年の男性が注意すべき疾患の一つで、加齢とともに誰しもリスクが高まります。50歳以上の男性の約半数が、前立腺肥大症を経験するとも言われています」と立川院長は話す。
加齢によりホルモンバランスが変化することが原因の一つだとされているが、人によって症状はさまざまだという。
治療法としては、従来の「開腹手術」をはじめ、尿道から内視鏡を入れて電気メスで肥大した患部を切り取る「経尿道的前立腺切除術」などがあるが、いずれも数日の入院を要する。
心身の負担が少ない「吊り上げ術」
これに対して、近年、1泊入院で行える「経尿道的前立腺吊り上げ術・UroLiftシステム」が登場し、同院でも昨年から導入している。
同システムは、尿道から専用の器具を挿入し、前立腺の中に小型のインプラントを埋め込む治療法。4〜8本ほどのインプラントで、肥大した前立腺を縫縮して持ち上げ、尿の通り道を開通させることで、排尿しやすくするという。
「切開や切除が不要なため、身体への負担が少ないのが特徴です。場合によっては、血液をサラサラにする薬(抗凝固剤)を止めずに手術ができるほか、通常1泊の入院で済むため、これまでさまざまな理由で手術が困難だった方も治療が可能となりました」
昨年4月からは健康保険適用となり、同院では30件以上の手術を重ねている。「わざわざ遠方から訪れる患者さんもいらっしゃいます。肥大の程度や既往歴により、適応外の方もいらっしゃいますが、排尿の症状はQOL(生活の質)に関わることですので、お悩みの方はご相談下さい」
新システムで「前立腺がん」の検出精度が向上
男性のがん罹患数が最も多い「前立腺がん」。60歳以上になると罹患率が高くなり、80歳以上は2人に1人が潜在性があるといわれる。
立川院長は「早期発見・治療が大切ですが、前立腺がんは初期の自覚症状がほぼありません。進行が遅いので、『排尿時の痛み』『尿が出にくい』などの症状が出るのは、進行してから。悪化すると、他の臓器への転移もあるため注意が必要」と力を込める。
早期発見にPSA検査
前立腺がんの早期発見のために、近年主流となっているのが、血液採取による「PSA検査」。がんや炎症により前立腺組織が壊れると、PSAが血液中に漏れ出すことから、がんを疑うものだ。「しかし、PSAの値が基準値以上でも、がんが見つからないケースや、逆に数値が低くても、がんが隠れているケースもあります。見落としを回避するためにも画像診断や針生検との併用が確実です」
MRI画像見ながら針生検
前立腺がんの画像診断には、主にエコー検査、CT検査、MRI検査などがある。また、近年より正確な針生検をサポートするシステムとして「超音波画像診断装置」が開発され、同院でもいち早くこのシステムを導入したという。
「どの部位にがんが浸襲しているのか」「前立腺の内部の情報」が最もよく分かるのが、MRIだが、がんが疑われる部位の組織を調べる針生検は同時には行えない。
「しかし、この新システムでは、MRI画像と超音波画像とを同期させることができるため、モニターを見ながら、怪しいと思う部位にぴたりと針生検ができるようになりました。また、前立腺の動きや変形も3D立体イメージとして表示されるため、より正確に組織採取することが可能になり、正診率やがんの検出精度が向上しました」
一度の来院で検査が済むほか、健康保険適用のため、心身および経済面での負担も軽減される。
まずはPSA検査を
「前立腺がんは、誰が罹患してもおかしくありません。初期で発見し治療できれば治る病気ですから、まずはPSA検査で値を把握してほしいと思います。正常値であれば、3〜5年後の検査で構いません。茅ヶ崎市の検診にはPSA検査は含まれていませんが、地域の掛かりつけ医でも検査できます。当院では、採血後1時間程度で結果をお伝えでき、診断に必要な針生検も原則日帰りで行っています」
同院では地域の開業医と連携を図っており、紹介によるMRI検査や針生検も行っている。
過活動膀胱に「ボツリヌス療法」
昼間・夜間の頻尿や、切迫感など「過活動膀胱」の症状を持っている人は、年齢とともに増え、50代女性の8人に1人が該当すると言われている。男性の場合も、前立腺肥大に準ずる過活動膀胱も多い。
治療法としては、膀胱の収縮を抑える作用のある抗コリン薬や平滑筋弛緩薬などによる「薬物療法」のほか、骨盤底筋を鍛えて尿道を締める力を強くする体操「骨盤底筋体操」などが一般的だ。
それでも効果が見られない場合は、新しい治療法「ボツリヌス療法」を選択するのも一つ。「天然のたんぱく質である『ボツリヌストキシン』を膀胱の筋肉に直接注射することで、排尿症状に関わる神経伝達物質をブロックし、過剰な膀胱の筋肉の緊張をゆるめて異常な収縮をおさえます」
治療は麻酔下で行い、時間は10〜20分程度で、1泊2日で行うため、負担も少ないという。治療効果は数カ月持続する。健康保険の適用となる。
「女性の場合、尿トラブルでお悩みなのに、泌尿器科を受診することをためらう方が多いと思います。恥ずかしい検査は何一つありません。尿検査と超音波による検査で済むことがありますので、安心して受診していただきたい。排尿で不安を感じることがありましたら、気軽に相談を」
医療法人徳洲会 茅ヶ崎徳洲会病院
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