「星空のスカート」を制作して環境問題を訴える 柴田 智美さん 浜之郷在住
星に願う「より良い世界」
○…「環境への負荷が問題になっているファッションという分野から、環境問題を知ってもらうきっかけになるような服を作りたい」。このほど、湘南の四季の星々を刺繍した「星空スカート」を完成させた。デザインした星は、平塚市立博物館プラネタリウムの学芸員の監修を受けたもの。本来、廃棄予定だったバナナの葉などの繊維を使用した布を使用するなど「サステナブル」にもこだわった。
○…静岡県三島市出身。デザインの専門学校を卒業した後は、地元の看板制作会社に勤務。ロゴのデザインから店舗の内装までを任されるなど充実していたが交通事故に遭ったことで生活が一変した。コルセットが1年以上取れないなか、出合ったのがインドにルーツを持つ伝統医療アーユルヴェーダ。体調が回復したことをきっかけに自ら都内で学び、サロンで働くようになった。しかしコロナの影響で勤務先が閉店。「アーユルヴェーダの教えでは、季節が汚れると病が流行ると考える。何が地球を汚しているのか、環境問題に関心を持つようになった」
○…2022年、夜間に学べる服飾の専門学校に入学。学校の課題制作を考えていた際、過剰な照明が生物や植物に悪影響を及ぼす「光害」のことを知り、思いついたのが「星空スカート」だった。「本来、見られるはずの星々を服にすることで、今の世の中にあふれる過剰なものに意識を向けてほしかった」
○…夫の仕事の関係で6年前、茅ヶ崎に移住した。現在は鎌倉でアーユルヴェーダサロンの講師として働きながら、専門学校に籍を置き、服飾の勉強を続けている。「社会的に健康であるため、体質に合った季節の装い=服作りを提案していきたい」
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