茅ヶ崎市博物館の学芸員で昨年1年間で86カ所の博物館を巡った 板垣 光星さん 茅ヶ崎市内在住 32歳
「より良い博物館」へ学び続ける
○…7月30日に2周年を迎える茅ヶ崎市博物館。開館当初から自然担当の学芸員を務める。「本業」の傍ら、プライベートでは昨年1年間に栃木から沖縄まで86カ所の博物館を巡り、5月には同館で報告会も開催。「もともと出かけることが大好き。博物館で働き始めて、他館がどのような展示をしているか気になったので、旅行先などで必ずその土地の博物館を訪問するようにしていたら、80カ所を超えていました」と笑う。
○…原点は古農具の研究に取り組んだ大学時代。材質や形状を比較するため、全国の博物館を巡った。「特にまちの小さな資料館がお気に入り。土地ごとの地域性や歴史に触れることができた」。大学卒業後、いったんは農機具メーカーに就職。しかし「やはり文化財を扱う仕事がしたい」と大学院で学びなおし、学芸員資格を取得した。その後、茅ヶ崎市の職員に。博物館開館からの2年間は「とにかく突っ走ってきた感じ」。
○…思い出深いのが昨年夏の企画展「てくてく探偵茅ヶ崎」。博物館ポータルサイトとまち歩きアプリを連動させた画期的な企画の中心を担った。「期待していたような反響が得られず、情報発信の難しさを感じる一方で、参加者には楽しんでもらえたと思います」
○…今年も新婚旅行で訪れたアメリカを含め、半年で約30カ所の博物館を訪問。「館ごとに展示の仕方や解説の付け方も違う。茅ヶ崎でどう生かすか、常に刺激を受けています」。なかでも印象深いのが滋賀県立琵琶湖博物館という。同館では標本や資料だけでなく、実際に琵琶湖の生物の展示も行っている。「来館者の目の輝きが印象的だった。たくさんハードルはあるけれど、いつか茅ヶ崎でも生き物の展示を実現できたら」
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