神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
茅ヶ崎・寒川版 公開:2024年8月2日 エリアトップへ

書籍『近代日本の別荘建築 湘南大磯の邸園文化』を出版した 水沼 淑子さん 茅ヶ崎市在住 70歳

公開:2024年8月2日

  • X
  • LINE
  • hatena
水沼 淑子さん

邸園から「暮らし」感じて

 ○…明治以降、多くの政治家や文化人らが別荘を構えた大磯。近代建築史の専門家として、旧三井守之助大磯別荘の保存活動に携わったほか、明治記念大磯邸園のプロジェクトにも初期から参加してきた。「日本を代表する著名人たちが群居している、大磯のような町は他にない」と目を輝かせる。関東学院大学名誉教授。2020年3月に「研究のため」早期退職し、これまでの成果をまとめた著書『近代日本の別荘建築 湘南大磯の邸園文化』(創元社)を4月に出版した。「明治記念大磯邸園の一般公開まで見届けられそうでうれしい。建物の価値を伝えられれば」

 ○…茅ヶ崎市出身。「自分自身の力で生きていくために専門性の高い建築家を目指した」と、日本女子大学で住居学を学んだ。設計事務所に3年間勤めたのち、母校の大学院へ。学科助手を務めながら博士号取得のため論文を執筆。その間、子育ても両立させた。「学内の保育園に子どもを預け、昼休みに授乳しに行くことも。周りに恵まれて、研究と仕事を両立できた」と振り返る。

 ○…建築を通して見つめるのは、そこに根付いていた「暮らし」だ。「どういう思いで作ったのか、その背景にあるものが建物に如実に表れているとうれしくなる」。大磯の邸園文化を研究する中で、三井家や岩崎家、徳川家などの全国に眠る資料を辿り、図面のほか、使用人の日記などから暮らしぶりを紐解いていった。「記録を見ていると、大磯駅から歩いているだけで、西園寺公望と伊藤博文が出くわして『おぉ』と声を掛け合ったりしている。名だたる人物たちが、大磯だからこそ、東京とは違った普段着の姿で語ることができたのでは。地元の人に読んでほしい」と目を細めていた。

茅ヶ崎・寒川版の人物風土記最新6

山崎 博さん

4月1日付けで湘南地域県政総合センターの所長に就任した

山崎 博さん

平塚市在勤 55歳

5月16日

小菅 麻里菜さん

茅ヶ崎商工会議所青年部(YEG)の2025年度(第42代)会長に就任した

小菅 麻里菜さん

茅ヶ崎市在住 38歳

5月9日

森田 恵理子さん

4月1日付けで東京地方税理士会藤沢支部の支部長に就任した

森田 恵理子さん

茅ヶ崎市在住 67歳

5月2日

鈴木 健二さん

茅ケ崎警察署の署長に就任した

鈴木 健二さん

茅ヶ崎市在勤 59歳

4月25日

恩田 竜太さん

キリンビバレッジ湘南工場の工場長を務める

恩田 竜太さん

町田市在住 55歳

4月18日

おにちゃんさん(本名:鬼武翔太)

オリジナルソング「未来へのおくりもの」を作詞作曲したシンガーソングライターの

おにちゃんさん(本名:鬼武翔太)

27歳

4月11日

あっとほーむデスク

茅ヶ崎・寒川版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

講座の成果を写真展で

講座の成果を写真展で

5月23日まで うみかぜテラス

4月26日~5月23日

茅ヶ崎・寒川版のイベント一覧へ

コラム一覧へ

茅ヶ崎・寒川版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年5月16日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook