下水道管の破損が原因とみられる埼玉県八潮市の道路陥没事故を受け、神奈川県は1月30日から、相模川流域の下水管の緊急点検を開始した。茅ヶ崎市・寒川町も、県の点検と同時期に独自の調査を行っている。
県は政府の要請に基づき、相模川流域下水道管(総延長約127Km)のうち、処理流量が1日あたり30万㎥以上の処理場に接続する直径2m以上の下水道管約58Kmを調査した。
2月7日まで行われた一次点検では下水道管が埋設されている路面の変状や、管路に土砂が流入して汚水の流れが阻害されていないかなどを目視で点検し「異常は確認されなかった」という。さらに専用車両を用いて路上からレーダーを照射し、路面下約3mの空洞の有無を確認。速報結果としては異常はなかった。
また2月14日まで実施予定の二次点検では、一次で異常が認められた箇所に加え、23年度末までの定期点検で補修が必要とされた65カ所について、テレビカメラで管路内部の劣化の進行状況などを詳しく調べており、5カ所が「大きな事故につながる恐れがある」と判断された。これらの箇所は今年度中にも補修を実施するという。
緊急点検の結果は県流域下水道整備事務所のホームページで公表し、危険度に応じて早急な補修を行うとしている。
市町でも独自調査
茅ヶ崎市では県の発表を受け、早急に点検が必要な個所を抽出。約60年が経過していて、口径が1・5m以上あり交通量の多い、中海岸・東海岸・松が丘・浜須賀の幹線下水道管と、県が管理する流域下水道に接続する汚水幹線計12Kmの約200のマンホールを2月3日から5日にかけて点検。道路上の亀裂や凹凸の有無、管路に腐食などがないかを目視で調べ、場所によっては潜行調査も行った。
市下水道河川管理課担当者は「急を要する箇所や大きな問題はない」とし、再調査が必要な箇所に加え、10日から範囲を広げて26Km分を追加し、市全域で調査を行っている。結果については市ウェブサイトで公表するとし、「安全を確保し、市民の皆様の不安を解消できるよう努めていく」と話した。
寒川町では県発表のあった1月30日に、汚水が溜まりやすい約10カ所を点検。異常はなかったという。
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