復興の希望 パドルに託す チームテイケイ 世界大会へ
中米コスタリカで行われるラフティング世界大会(10月8日〜10日)で、市内在住の選手らによる「チームテイケイ」が、日本代表として2連覇に挑む。浅野重人監督は「震災復興に向けて歩み出した日本のために」と、優勝を切望している。
ラフティングは、ラフトと呼ばれるゴムボートを4人または6人で操り、急流を下るスポーツ。テイケイは02年、国内ラフティング競技の第一人者、浅野重人さん(大磯町)が監督となり、平塚在住の選手4人と結成した国内唯一のプロチームだ。
07年の韓国大会で3位に入賞すると、09年のボスニア大会では準優勝を果たし、世界の頂点に迫る。昨年のオランダ大会では、結成8年目にして悲願の初優勝を遂げた。
大会は、短距離2種目とスラローム、長距離の計4種目で総合得点を競い合う。浅野監督は「各国からのマークは一層強まるだろう」と警戒する。
浅野監督が世界一と自負するスラローム技術は、他国にとって格好の研究材料だ。それでも「練習量では負けていない」と胸を張る。一方で「昨年の優勝で選手にはプライドが生まれたが、それがあだとなることもある。基本に立ち返り、気を引き締めて臨みたい」と、一層の結束力が必要とも話す。
さらに今大会は、4人制だったオランダ大会と異なり、6人の選手がラフトに乗り込むことになる。
チームには、練習生だった小泉聡さん(23歳)と、昨年、ラフティングのインストラクターから選手に転向した古川陽進さん(33歳)が加わった。浅野監督は「他の4人と比べ、経験や体力に差があるのは仕方ない。試合中のミスを、全員でいかにカバーできるかが重要になる」と、パドル操作の技術向上を目指したトレーニングを重ねてきた。
震災を機に心境の変化
浅野監督は、東日本大震災がラフティングとの関わりを見つめ直すきっかけになったという。こんなときに、競技を続けていてもいいのかという葛藤もあった。「でも自分たちにできることは、日本代表として優勝を目指すことしかない。それが、日本に希望を与えるきっかけにもなると改めて感じた」。自然に対する畏敬の念を育んでくれたラフティングを通じ、今の日本に伝えられるメッセージがあると感じている。
大会2連覇に向け、浅野監督は女子サッカーのなでしこジャパンを引き合いに出し、「やっぱり日本はすごいと思ってもらえるような試合をしたい」と語った。
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