平塚市は、昨年10月から稼働しているごみ焼却場「環境事業センター」(大神)の余熱利用施設について、水中トレーニング槽や温浴施設を盛り込んだ基本設計をまとめた。22日、落合克宏市長が記者会見で発表した。
余熱利用施設は環境事業センター建設に向け、地元大神地区との合意条項の中に盛り込まれていた付帯施設。ごみ焼却で発生する余熱エネルギーを有効利用し、一般的に温浴施設や温水プールなどが多い。
基本設計は、市民の健康増進や交流、老人福祉機能を備えた施設にするとの方針をもとに策定。大神の東部福祉会館「白寿荘」にある老人福祉機能を移設する一方、市民が広く利用できる健康増進のための施設を整備する。
施設には、水中ウォーキングや水中エアロビクスをするための水中トレーニング槽(20m×8m)をはじめ、トレーニングマシンを置いたトレーニング室、12平方メートルの浴槽を備えた温浴施設などを盛り込む。温浴場は近隣の大神スポーツ広場の利用者や周辺工場の従業員らの利用も見込んでいる。
建設地は環境事業センター北東の相模川沿いにある市有地。建物は鉄筋コンクリート造地上2階・地下1階とし、延べ床面積は2600平方メートル。建設費は13億2千万円となる見通し。
基本設計には、機能回復訓練室や栄養指導室、会議室、図書コーナー、町内福祉村の活動室なども盛り込んだ。老人福祉機能を移設した後の白寿荘の建物利用は今後、検討する。
市は実施設計完了後、2015年〜16年度に建設を進め、16年度中の供用開始を目指す。温浴施設の利用料をはじめ、運用方法も今後検討するとしている。
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