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公開日:2015.09.10

平塚市
湘南海岸公園の道の駅は白紙
集客施設を再検討

 高浜台の湘南海岸公園に道の駅を整備するとしていた構想について、落合克宏市長は市議会9月定例会で、「湘南海岸公園に24時間対応の道の駅を作ることはできなくなったと理解している」と述べ、当初方針を白紙撤回したことを認めた。7日、小泉春雄議員の総括質問で答弁した。

 市長は5月の記者会見で、道の駅の基本構想を今年夏ごろまでに示すとしていたが、道の駅は駐車場を24時間開放する施設であることから、周辺住民から治安悪化や騒音などを危惧する声が上がっていた。

 平塚市は、同公園や龍城ヶ丘プール跡地、大浜地区、湘南ベルマーレひらつかビーチパークなど、海岸エリアを一体的に魅力化する計画づくりがまずは必要だとして、道の駅構想を先行して進めることを一旦停止。全体計画に位置づけて再検討するとしていたが、同公園で整備する方針には含みを残していた。

 市の担当課も本紙取材に対し、「24時間開放する駐車場は湘南海岸公園にはできない」と認めた。「海岸エリア全体を考えるなかで、(道の駅に限らず)地域振興にあたる人を呼ぶ施設を、湘南海岸公園や龍城ヶ丘プール跡地、大浜地区など、どこに置くのかを含めて検討していきたい」と話し、何らかの集客施設を整備する方針を示した。

 道の駅は、国道134号線の4車線化や圏央道の開通を背景に観光客を呼び込むなどの経済効果が見込まれるため、地元経済界などから要望が寄せられていた。

 市は、海岸エリアの全体計画を年度内に示したいとしている。

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