東京地方税理士会平塚支部長を務める 横尾 稔さん 秦野市在住 47歳
ニーズ応え 納税者を指南
○…税を考える週間(11月11日〜17日)に合わせ、租税の意義や役割などの理解を深めてもらおうと、啓発活動に尽力する。支部には、平塚税務署の管轄区域である平塚市・秦野市・伊勢原市・大磯町・二宮町の3市2町内に事務所を構える税理士が所属。「納税者の身近な相談相手」として、所得税の確定申告期における指導や相談などを手掛ける。「税に対する疑問に一つひとつ答えていきたい。みなさんの役に立てれば」と笑顔を見せる。
○…支部長として「社会のニーズに答えるよう強く主張してきた」。今年1月施行の法改正で、課税対象世帯の広がった相続税の無料相談会を支部として初めて実施した。相談会を通じて「税に関して、意外と誤解している人が多かったことに気付いた」という。「税に関して正しい知識をもつことは大事なこと。気軽に相談会に足を運んでほしい」と呼びかける。
○…厳格で、真面目だった叔父に憧れて税理士を志した。小・中・高校は陸上競技に明け暮れ、大学進学後は相続に関する興味が深まったという。「父親が農家だったこともあり、跡取り問題などを目の当たりにした」。親族の存在が相続への関心を強く惹きつけ、「税に関するスペシャリストとして社会に貢献したい」という気持ちが膨らんだ。難関な試験に向けて勉強を続け、27歳で合格。実務を積んだ2年後、地元秦野で税理士になった。
○…来年1月から始まる税と社会保障の共通番号(マイナンバー)制度を前に、「税理士がリードしていかないといけない」と強調する。納税者の個人番号の管理などといった事務作業の指南役を果たすためにも、会員230人の資質の向上を図るための研修を充実させていく必要があるという。そのほか、税理士が必要とされる機会は数多く存在するといい、「みなさんから求められる課題に対し、1つずつ整理していきたい」と力強く語っていた。
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