平塚・大磯・二宮・中井 人物風土記
公開日:2016.04.14
4月1日付で平塚市消防本部の第18代消防長に就任した
吉野 典明さん
豊田本郷在住 59歳
感謝の心で臨む集大成
○…就任後、最初の訓示で求めたのは「チームワークに裏打ちされた迅速な任務遂行」だった。平塚市で働く282人の消防職員のみならず、消防団など市民との連携なくして地域の防災、救命は成り立たない。「目的を共にするすべての人たちと力を合わせながら、困っている人にどれだけ誠心誠意向き合えるかが勝負。しっかりやり抜きたい」と、市消防の舵取り役に意欲をみせる。
○…市内に一人っ子として生まれた。小さいころはスポーツ、とりわけ球技が好きで、花水小では野球、浜岳中ではバレーボール部で活躍した。中学では生徒会副会長を務め、持ち前のサービス精神から昼休みにレコードを流すことを発案。教室にリクエスト箱も設置し、これが好評を博した。「カーペンターズやビートルズを聴くと今でも思い出しますね」と”DJ”時代を笑顔でなつかしむ。
○…転機は高校生の時。もともと進学希望だったが、近所に暮らす2歳上の先輩が消防士になり、同じ道を勧められた。「幼い時に父を亡くし、兄弟もいなかったからその人は兄貴のような存在でした。そこまで言うなら挑戦してみようと」。18歳で消防士となり、救急隊や消防隊、各地の出張所に勤務。昨年度までは消防署長も務めた。消防一筋で歩んできた41年を振り返り「長いようであっという間。この道に進んで良かった」と充実の表情。「職場や地域の方はもちろんですが、やはり妻の支えがあってこそ。感謝」と頭を下げる。
○…今、市消防本部は変化の時を迎えている。4月から本署に救急隊が1隊増え、改修中の神田出張所が秋に完成する。来年度からは消防指令の共同運用が始まり、大磯町・二宮町からの119番通報も平塚で受けることが決まっている。「これらの準備を着実に進め、防災・救命のタスキを後進に渡す。これが最後の仕事ですね」。趣味の映画鑑賞はひとまずお預けし、「消防道」の集大成に臨む。
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