平塚版 掲載号:2017年6月29日号 エリアトップへ

岩手県釜石市の復興支援団体で活動を続ける 二宮 雄岳(ゆたか)さん 上吉沢在住 51歳

掲載号:2017年6月29日号

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被災地にあかりを灯す

 ○…「私たちは黒衣(くろご)。地元の人たちが主人公となる地域づくりの支援をする」。東日本大震災から6年、復興作業が続く岩手県釜石市で、被災者の見守りケアなどを目的に2013年に発足した市事業「釜石リージョナルコーディネーター」(愛称・釜援隊)の復興支援員として活動する。「災害公営住宅のコミュニティ形成」をテーマに、住民・行政・企業・NPOといった人や組織をつなぐ「まちづくりの調整役」を担う。

 〇…横浜市中区生まれ。平塚市に引越したのは15歳の時。東京農業大学卒業後、転職を経て25歳で地域の信用金庫に就職した。法人融資を長く担当し、企業再生や事業改善などを通して地元中小企業や商店街との関わりを強めた。転機は11年、30年来の親友の死と大震災が重なった。「自分の生き方を見つめなおした時、これまでに受けたご恩を返したかった」と退職を決意。48歳で釜援隊に飛び込んだ。

 〇…赴任した平田(へいた)地区では、災害公営住宅での自治会形成に取り組む。津波で既存コミュニティが崩壊した中で、住民から「ここで自治会は作れない」と揶揄されたこともあった。しかし地道に全戸訪問し議論の場を設けるなど、信金マン時代に培った交渉力と調整力で行政と住民を取り持ち15年に自治会設立にこぎつけた。モットーは、住民同士で徹底的に考えてもらうこと。時に意見が対立し怒号が飛び交っても、論点を整理し毅然とした態度で一石を投じ続ける。「私たちが離れた後も、住民同士で自律して地域運営できるようにしなければならない」

 〇…現在も仮設住宅に身を置き、衣食住を共にする。妻と3人の子供が待つ平塚に戻るのは月に1〜2回程度、戻れないこともしばしばだが「被災地で頑張れるのは家族のおかげ」と頭を下げる。車で流すQueen(クイーン)やUVERworld(ウーバーワールド)といったロックミュージックで気分転換しながら、復興に向けて人々の心にあかりを灯し続ける。
 

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