意見広告 DXが創り出す新たな社会 規制改革担当大臣 河野太郎
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
少子高齢化が進む日本では、これからますます人のぬくもりが大切になり、子どもや高齢者に寄り添うことが重要になっていきます。しかし、人口が減っている我が国で人のぬくもりを大切にしていくためには、人がやらなくてもよいことはロボットやAIに任せ、人は人がやるべきことに集中しなくてはなりません。DX (デジタルトランスフォーメーション)の目的は、これまで以上に人のぬくもりに価値をおく、これまで以上に人に寄り添う社会を創り出すことなのです。
DXが創り出す行政とは。一言で言えば集団から個への転換です。
一番わかりやすい例は教育でしょう。これまでの学校は40人学級の平均に合わせた授業を行ってきました。できる生徒にとっては授業をつまらなく感じたでしょうし、その前でつまずいてしまった子どもには、わからない授業は苦痛でしかありません。それがDXで、一人ひとりの生徒の理解度に応じたオンライン授業を行うことができるようになります。できる生徒はどんどん先に進み、理解できなかった生徒は理解できるようになるまで繰り返し学べます。
DXで行政が持っているさまざまなデータを組み合わせることで、集団から一人ひとりを浮かび上がらせ、必要な支援を行うこともできるようになります。例えば児童虐待の場合、これまでは児童相談所が通報を受けたり、学校健診で診察した校医があざに気がついたりという、何か現象が起きてからでなければ行政は児童虐待を認知することができませんでした。
しかし、箕面市や足立区など先進的な自治体は、子どもや子育てに関する部局を教育委員会に統合し、子どもに関する情報を一元的に見られるようにしました。その結果、身長、体重が平均的な成長曲線から外れている、急に成績が落ちた、情緒不安定になったなど、一人の子どもに関するあらゆる情報を組み合わせることで、児童虐待やいじめ、あるいは家庭内の不和など問題に直面している子どもをいち早く発見できるようになりました。そして、学校や地域、そして行政などが一緒になって子どもに手を差し伸べています。
コロナ禍や災害時における支援も、DXで申請を待つことなく対象となる個人や企業を特定し、もしマイナンバーに口座が紐付けされていれば、申請を待つことなく支援対象者の口座に支援金を振り込むことができるようになります。
DXによってワンストップ、プッシュ型の行政を実現することができます。人のぬくもりに価値をおくDXと人と地球に優しく、不正、不公正、不便に厳しい規制改革が日本社会を変えていきます。
河野太郎
平塚事務所:平塚市八重咲町26-8/茅ケ崎事務所:茅ケ崎市十間坂1-2-3ツユキビル2F
TEL:0463-20-2001
TEL:0467-86-2002
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