なでしこ小学校のグラウンドに9月17日、サッカーゴールが設置された。平塚市サッカー協会が寄贈したものだが、きっかけは児童の嘆願書。学校にゴールがほしいと、なでしこ小6年生の飯坂悠斗(はると)君(12)が父親と協力して落合克宏市長と同協会の片倉章博会長に思いを訴え、その熱意が夢を叶えた。
飯坂君の所属するサッカーチーム・SFCジュニオールは、湘南海岸公園など外部で練習することが多く、小学校にはゴールが設置されていなかった。
設置前は鉄棒などをゴールに見立てサッカーをしていたという飯坂君。「ゴールがある学校がうらやましい。なぜ自分の学校にはないのか」という思いから、6月ごろに調査を開始。父・吾朗さんと1校ずつ市内の全小学校を回った。ゴールの有無や設置場所を資料にまとめ「思い切りシュートを打ちたい」という願いを嘆願書につづった。
ゴールが設置されることを聞いたとき、真っ先に「早く蹴りたいと思った」という。設置当初、小学校の休み時間は緊急事態宣言中で遊べる場所が割り振られていたため、校庭で友人とサッカーゴールを使ったのは宣言解除後だった。「皆がゴールを使っているのを見てうれしかった」と笑顔で話す。
嘆願書を受け取った片倉会長は「自分の足で調べたと知ってびっくり。児童からの声で寄贈の要望をすくうことができてよかった」と話した。
同協会は2008年から市内施設、小中学校へサッカーゴールを寄贈している。寄贈先は学校側の希望や、その学校を拠点とするクラブチームの有無によって判断されている。今回はなでしこ小のほかに、南原小に設置された。
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