第50回「文化財保護ポスター事業」の入賞作品が決定し、平塚市立山城中学校の杉澤彩夏(さやか)さん(3年)と松崎きよかさん(1年)の2作品が、「わたしたちの文化財」部門で入賞した。
2人とも美術部に所属し、夏休みの課題として取り組んだ。
杉澤さんの作品は、菱田春草の『黒き猫』や高橋由一の『鮭』、葛飾北斎の『冨獄三十六景 神奈川沖浪裏』など6つの題材を1枚にまとめた。「みんなが知っている有名な文化財を選んだ」と杉澤さん。周りの作品と差別化を図るため、個性的な作品作りを心がけたという。「賞をいただいたのは初めて。3年間の努力が実を結んで嬉しい」と、元気な笑顔が弾ける。
松崎さんは渋谷能「翁」を題材に選んだ。「日本で古くからある『能』は、日常との関わりが薄く、失われてしまうのではと思った。美しい日本の文化を失いたくないという思いを込めた」と話す。また、背景には緑を配色。「人物や着物を引き立てる色を考えた」という。
県教育委員会では、次代を担う子どもたちに文化財を守る心を育んでもらうため、県内の中学生を対象に同事業を実施している。
今回は877作品にのぼる応募があり、その中から36作品が入賞した。入賞作品は、県内で巡回展が開催される予定という。
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