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平塚・大磯・二宮・中井 人物風土記

公開日:2024.08.09

公益社団法人平塚市生きがい事業団理事長に就任した
石原 健次さん
平塚市中原在住 76歳

「生きがい」感じる日々に

 ○…勤労意欲のあるシニア世代に仕事を提供し、自らの技能やキャリアを生かす機会を創出する「平塚市生きがい事業団」。会員1972人の活躍の場をさらに広げようと、求職者への説明会やパソコン、書道などの各種教室も開催し、生きがいを感じられる場所づくりにまい進する。少子高齢化や多くの業種で人手不足が進む中、「これからシルバー人材を必要とする場所は増えるし、働くことを生きがいとする人も多い。その手助けをしたい」と意気込む。

 ○…生まれも育ちも平塚。江南高校卒業後は大学進学も考えたが、父が営んでいた平塚軽合金(株)(現(株)湘南アルテック)に勤めるため2年間、昼間は図面、夜は経理の勉強を重ねた。「進学しなかったけれど振り返るとそこが人生の分岐点だったのかも」と話す。45歳で代表になると製造業のイメージをより良くしようと奮闘。鋳造や機械加工などの独自技術の開発や社名変更など、2年前に代表を息子に継ぐまで同社を牽引し、今も会長として支える。

 ○…運動が好きで、中学生時代は野球、陸上部に所属。今でも2日に1回は朝5時から4Kmほどの散歩で体を動かす。最近はクラシック音楽を聴きながらの読書やバラの育成など、多忙の中でもリフレッシュは忘れない。「今日やることがあるというのは幸せなこと」と生きがいを語る。

 ○…「断れない性格だから」と謙遜しながらも堅実な仕事と明るい性格で、地域の人々に頼られて平塚商工会議所副会頭や平塚市教育委員長なども務めた。同団理事長の役割を務めながら、学びの姿勢も忘れない。座右の銘は温故知新。「先輩の技術や体験から教わり、新しく気づくこともたくさんあった」と高齢者の経験を社会に生かすべく突き進む。

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