8月に発生した台風10号を受け、平塚市と大磯町は9月10日、開会中の市・町議会9月定例会に、災害復旧の関連費用として補正予算案を上程した。平塚市は4億円、大磯町は8920万円を一般会計に追加計上している。(9月17日正午時点)
平塚市
平塚市では市議会9月定例会が8月27日に開会。8月30日からの台風10号の影響で市内各所に大きな被害が生じたことから、災害復旧を迅速に進めるため、9月10日に補正予算案を提出した。
補正予算はすべて予備費として計上する。内訳は、道路・農道等復旧費に約1億5000万円、学校施設復旧費に約1億円、ごみ処理・消毒・災害見舞金等に約2000万円など。補正後の一般会計は4億円増の総額1030億1543万円となる。
大磯町
大磯町では台風の影響で8月30日の本会議初日を9月3日へ延会。10日に補正予算案を提出した。内訳は、災害復旧に伴う工事請負費として、道路橋りょう施設災害復旧費に4950万円、河川災害復旧費に1000万円、農業用施設災害復旧費に970万円を計上。予備費の2000万円を含め、一般会計は8920万円増の123億7839万円となる。
二宮町
葛川の氾濫などで大きな被害を受けた二宮町では、9月2日から町議会9月定例会が開会。初日に町から災害復旧関連の補正予算案を上程する予定と発言があり、今議会中に審議される予定となっている。
活用できる冊子も
県内の防災団体等の連携、協働を進める団体「災害復興くらし応援・みんなのネットワークかながわ」の石田真実事務局長は、「台風10号では、比較的短時間で水が引いたこともあり、『少しくらいなら水に浸かっても大丈夫では』と思ってしまいがち。内水氾濫は下水や雨水が混ざった水に浸かるということ。1度でも床下浸水したら、なるべく早い清掃、消毒、乾燥が大切です」と話す。
石田さんは「震災がつなぐ全国ネットワーク」がHPで公開している水害後の対応などをまとめた冊子を紹介。活用を呼び掛けていた。
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