平塚・大磯・二宮・中井 文化
公開日:2026.07.03
湘南ひらつか七夕まつりをつなぐ 企業飾りの継承「請負人」 有志団体 空プロ
「湘南ひらつか七夕まつり」の文化を未来へつなぐため、地元企業の飾り製作を裏方として支え続けている団体がある。2015年に発足した「一般社団法人七夕飾り空いっぱいプロジェクト(空プロ)」だ。
代表理事を務める小林誠さんは、「企業が飾りを作りたいと思っても、以前は相談できる受け皿がなかった。飾りの数が年々減少していた中で、企業飾りの窓口やサポートができる組織が必要だった」と振り返る。
空プロの強みは、市内の文具店、建設・電気工事・運送業など多業種から24人のメンバーが集結していること。資材調達や運送、掲出、撤去を頼むことができる。企業飾りといえば、最盛期は数百万円の費用を投じるのが当たり前だったが、空プロの支援を受けると、基本的に材料費のみの数十万円程で会場の空を彩ることが可能だ。
小林代表は「コストが抑えられる分、従業員の方が手作業で製作することになる。今の時代、本来の業務以外で時間をつくる難しさはありますが、『社内交流に役立っている』と喜びの声もある」と話す。
開幕前夜は、メイン会場の湘南スターモールに参加企業の社員が掲出のために集まる。掲出方法を指導する空プロのメンバーは、ロープの結び方、傾きがなく上げる方法、周囲の安全を確かめることなどを伝える。空プロは今年、10本の企業飾りに関わったという。
独自の飾りも
スターモールのアーケードに小型の「前飾り」を手作業で取り付ける活動も行う。今年は6月10日に63個を取り付けた。コロナ禍でまつりが中止となった20年に始まった取り組みで、今では平塚に七夕の訪れを告げる役割となっている。
また、平塚の七夕まつりに憧れていた岡山県出身のデザイナー・櫻井駿さんも、18年から空プロのメンバーとして毎年大型飾りを掲出。コンクールでは最高賞である特選の常連だ。
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