3月2日にイベントを開催する、にのみや男女共同参画推進の会代表を務める 井上 佐和子さん 二宮町在住
枠にとらわれず私を生きる
○…わずか5%。町民アンケートで出た男女共同参画に関する認知度。この数字を25%にしたい。だから、大方の人には内容が専門的過ぎて小難しそうな講演会などではなく、楽しいイベントをやろう。男女共同参画フェスティバル「吾妻山に春が来た!」を3月2日(土)、ラディアンホールで開催する。二宮に伝わる民話を元にした桂蝶六さんの新作落語と、台湾・ペルー・米国プラス「落語の国」の多彩な4人が世界の国々の働く母緒や男女、社会などについて繰り広げるトーク。「ぜひぜひ来てくださいね」と大らかに笑いかける。
○…2年前、町が公募した男女共同参画プラン推進連絡会委員に手を挙げた。「どんなことをしているのって興味本位でした」と打ち明ける。会合に出席しても理解していないのは私だけではないかと不安に感じていたそう。他の委員と親しくなり、率直に意見を言えるようになったのは2年目。任期が終わると学んだことを活かしたいと、30代から60代の有志8人で昨年4月、にのみや男女共同参画推進の会を発足した。
○…愛知県出身。8人の大家族のなか、家事に畑仕事、病院勤めと働きづめの母を見て育つ。「女の子はこうあるべき」という昔ながらの役割分担に反発心を感じながらも、結婚後は仕事と家庭の両立に真剣だった。ところが「1カ月目に熱を出して3日間寝込んだ」。子どもに怪我や病気をさせてはいけない。ちゃんと育てなければと育児にも必死で、当時は息を抜く余裕がなかったと振り返る。
○…二宮に越して間もない頃。買い物中、初対面の人から「バレーボールをやってみませんか」と声を掛けられた。2度目に誘われ、断わり切れず練習場所へ。いきいきとボールを追う女性たちに触発され、「私でいられる自分」をコートに見出した。40代半ばからカウンセリングの勉強を続ける。家族に仕事、やりたいこと。悩み、模索した日々を経て充実した今がある。
|
|
|
|
|
|