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大磯町姉妹都市協会の講演会で講演した元鹿児島大学教授 小林 基起さん 大磯町在住 67歳

公開:2013年6月28日

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異文化共生の理想求めて

 ○…6月15日の講演テーマは「日常の中に国際化を…国際交流から町の活性化を考える」。自身がこれまでに体験してきた異文化交流の素晴らしさや可能性、立ちはだかる壁などを語った。「様々な価値観を持った人々がともに暮らす社会。寛容なコミュニティ。それが理想だが、実現には課題も多い」と話す。留学生や外国人労働者に日本人が意識せずに行ってしまう価値観の押しつけや差別は「完全には無くなっていない」と気を引き締める。

 ○…東京で生まれ、中学時代に近所の中国人から言葉や風習を教わったことをきっかけに、中国文学にどっぷりとはまる。神奈川県内の中学・高校の教員を経て鹿児島大学の留学生センター教授に就任。全国でも有数の規模を誇る国際交流イベント「多国籍合宿」を手掛ける。30カ国以上から450人を超える参加者が一堂に集い、ステージ発表やディスカッションなど多種多様な方法で互いの国の価値観や文化を体験する同合宿は2001年から10回開催され、回を重ねるたびに参加者が増えていった。今では合宿に参加した留学生が母国で同様の企画を行うなど、多文化共生の種は少しずつ世界各地で芽を出し始めている。

 ○…町内外を問わず様々な国際交流イベントが行われているが「その場限りになってはダメ」と厳しく評する。「人は『面白い』と思えば自発的にどんどん進んでいく。大磯にも300人ほど外国籍の人がいる。多国籍レストランを作るとか、言語教室を開くとか、面白い体験ができるカラクリを作っていけば、国際化をきっかけに町も発展していける」と身を乗り出す。

 ○…大磯に居を構えた理由を「妻が『将来住むなら絶対大磯』って決めていてね」と柔和な笑顔で話す。「とても住みよいところ。どこかの社長だった人や何かのノウハウを持った人も多いから、この人材をもっと活かせれば…」と理想の追求は終わらない。
 

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