神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

陶芸家として大磯で開催される「花いけバトル」で器を提供する 富田啓之(ひろゆき)さん 二宮町在住 36歳

公開:2014年4月11日

  • X
  • LINE
  • hatena

全てが創造のヒント

 ○…観客の目の前で、制限時間内に同じ花と器を使って1対1で花をいける「花いけバトル」。美しく、激しく、驚きと感動でより多くの観客を魅了したバトラーが勝利する真剣勝負だ。勝負の重要な道具である器を提供する陶芸家として、2年ほど前からイベントに協力している。これまでは都内を中心に行われ、湘南地域では初。生まれ故郷である大磯での開催に、感慨は人一倍深い。「ぜひ多くの人に見ていただきたい」と言葉に情熱がこもる。

 ○…日本伝統の生花といえば、しとやかで静謐なイメージが強い。だがこのバトルで与えられる時間はわずか5分。「目の前でどんどん作品が出来上がっていくスピード感と臨場感。完成した花の美しさ。いろいろな要素が詰まった素晴らしいエンターテイメント」と、芸術家として面白さに太鼓判を押す。今回も華道家からフラワーデザイナー、草花店店主まで、幅広い年代とジャンルのバトラーが出場。「相手もプロなので、少しいけ手を困らすような器も考えています。『やれるものならやってみろ』みたいな気持ち」と少年のような笑み。プロ同士、いけ手と自身の勝負でもある。「完成した作品を見て『あぁ、こう来たか』って勉強にもなります」とうなずく。

 ○…多くの陶芸家がろくろで器を作るなか、自身のこだわりは「手びねり」。粘土をつまむように、少しずつ形に仕上げていく原始的とも言える方法だ。「確かにろくろは便利。でも、指の形で模様を描くように作るのが自分のスタイル」。リズミカルに、ビートを刻むような指使い。それはまさに、自分の魂を土に練り込み、新たな命を育んでいるかのようだ。

 ○…個展は毎月開催しており、年間の作品数は数千点とハイペースだ。「今日は休もうと思って花見をしていても、花びらからまた作品のヒントが湧いてくる」。目に映るあらゆるものからインスピレーションを得て、才能は更に花開く。

大磯・二宮・中井版の人物風土記最新6

一條 裕喜(ひろよし)さん

第91代大磯警察署長に3月19日に就任した

一條 裕喜(ひろよし)さん

大磯町在住 54歳

4月26日

沖山 奈美さん

インドの手仕事を取り入れた服飾ブランド「maNika」責任者の

沖山 奈美さん

大磯町在住 45歳

4月19日

小澤 恵里さん

総合型地域スポーツクラブ「さとまちのみりょく」代表の

小澤 恵里さん

中井町在住 31歳

4月12日

永野 亮比己(あきひこ)さん(本名:永野亮彦)

バレエダンサーでミュージカル俳優の

永野 亮比己(あきひこ)さん(本名:永野亮彦)

平塚市出身 38歳

4月5日

大塚 正夫さん

昨年12月、瑞宝双光章を受章した、大磯小学校、国府小学校元校長の

大塚 正夫さん

小田原市南鴨宮在住 88歳

3月29日

重原 聡さん

湘南デンタルケアークリニックを運営する医療法人社団悠星の理事長を務める

重原 聡さん

二宮町在勤 63歳

3月22日

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

大磯・二宮・中井版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook