二宮町老人クラブ連合会「ゆめクラブ二宮」の会長を務める 石綿 進さん 二宮町二宮在住 80歳
健康・友愛・奉仕に力
○…二宮町にある26の老人クラブが所属する連合会「ゆめクラブ二宮」の会長として、総勢1600人を超える会員を束ねる。「健康づくり、友愛活動、社会奉仕を3本の柱に、会員が心身ともに健やかな生活を送れるような組織にしたい」と、今年4月に2年間の会長職を引き受けた。
○…会員は、パークゴルフ大会などの運動をはじめ、親睦旅行、登下校児童の見守りなど多彩な活動に精を出す。9月には30回目の節目となる芸能大会が控え、歌やダンスなどを趣味とする会員が日ごろの練習成果を披露するという。昨年からは、1日30分、週3回、3カ月間ウォーキングに挑戦する『3033運動』を健脚自慢の会員と続ける。お揃いのジャケットと帽子に身を包む姿は「さながら歩く広告塔だよ」。二宮小学校の登校日には、交差点に立って児童の安全を見守るのが日課に。卒業を控えた6年生から似顔絵入りの感謝状が贈られたこともあり、「嬉しかったですね」と目じりを下げる。
○…大学卒業後、製紙会社や繊維メーカーでサラリーマンとして働いた。「本当は悠々自適に暮らそうと思ったのに」と冗談交じりに振り返る退職後は、町内会役員や地区社協の会長を歴任し、息つく暇もない10年間を過ごした。老人クラブには71歳で加入。高齢を理由に地域とのつながりを絶やすことなく、趣味のゲートボールでも仲間との親睦を楽しむ。
○…結婚を機に相模原市から二宮町に移り住んで半世紀。家には息子夫婦と5歳の初孫が同居して賑々しい。「二宮はこぢんまりとして暮らしやすい」という一方で、町と同様にクラブ内でも高齢化という課題を抱えている。「これからは仲間同士の助け合いがますます重要になる。高齢者が住みやすい町に向けて、多くの人がクラブに加入して健康な生活を送ってもらうことが願い」と、傘寿を過ぎてなお活気横溢に、クラブ活動を続けていく。
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3月29日