大磯・二宮・中井 人物風土記
公開日:2016.09.02
サッカーJ2の横浜FCとプロ契約を結んだ
市川 暉記(あきのり)さん
中井町北田在住 17歳
長身キーパー Jの扉開いた
○…190cmのすらりとした長身に、小麦色の肌が良く映える。星槎国際高校湘南サッカー部からは5人目となるプロ入りを決めたゴールマウスの守護神は、「憧れだったプロの世界でレギュラーをつかんで、チームに貢献したい」と気を吐く。
〇…小学5年生の時、負傷したチームメートに代わってゴールキーパーを任された。「ディフェンダーの延長くらいにしか考えていなかった」というポジションは、最後尾から声を張り上げて司令塔を担う役割が求められることを知った。中学時代に所属した湘南ベルマーレ小田原のコーチからかけられた『キーパーはチームの監督になれ』という言葉を、今も胸に刻む。
〇…今年7月、縁あって横浜FCの練習に参加した。当初は3日間程度のスケジュールだったが、プレーがクラブスタッフの目に留まり1週間に延長。三浦和良選手のシュート練習に協力する機会にも恵まれ、「『良い体してるね』とか『今日の動き良かったよ』とか、いろいろ声をかけてくださって本当に嬉しかった」と、J最年長プレーヤーとの交流を噛みしめるように振り返る。クラブ入り内定の吉報は数週間後に届いた。8月上旬には同校で記者会見に臨むなど、絵に描いたようなサクセスストーリーだった。
〇…高校進学時は10校ほどから入学を持ちかけられ、「全国に行きたいというスタッフの方々の熱い思いが伝わってきた」と星槎に入学を決めた。「サッカーは個の力だけじゃ勝てない。全員の気持ちで勝っていくという意味では、星槎は県内トップクラスのチームだと思う」。チームメートやコーチと築いた信頼関係は、何物にも代えがたい財産という。9月18日からは、高校サッカー全国制覇というもう一つの夢に向けた選手権神奈川2次予選が始まる。「絶対に優勝して、有終の美を飾りたい」。短い言葉で、3年間の集大成となるプレーを誓う。
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