コミュニティーFM「湘南マジックウェイブ」の運営スタッフとして活動する 桑原 翔さん 文教大学3年 20歳
地域を伝えるラジオ局に
○…「それぞれが興味を持っていることを番組として形にし、リスナーに届ける。少し変でもいいから、学生ならではの視点を大切にしたラジオ局にしたい」。4月に開局した学生主体のコミュニティーFM「湘南マジックウェイブ」(85・6MHz)の中心メンバーとして運営に参加し、大磯と二宮、中井の3町に地域密着の情報や音楽を届けている。
〇…ラジオには、文教や東海、関東学院、慶応、フェリス女学院などの大学生、地域住民など総勢50人近いボランティアが携わる。開局までは企画の構想をまとめるため、学生同士で夜遅くまで議論を重ねたことも。「授業やアルバイトなどで予定が合わないことが多くて」と苦労もあったが、「中高生が聴いても面白いラジオ」を目指し、学生らしいアイデアを生かした番組が次々と生まれた。
〇…父親の影響もあり、中学生のころから自宅でFMラジオを愛聴していた。「音楽のリクエストや一言ネタの投稿など、テレビと違って番組に参加しているという感覚が面白くて。初めてメールが読まれたときは本当に嬉しかった」と振り返る。ラジオ関係の仕事に就くという目標もでき、文教大学に進学後は放送部に所属。藤沢市のレディオ湘南では放送部として2時間番組を持つなど、地域のコミュニティーFMとは切っても切れない間柄だ。
〇…4月23日の開局日は、9時間の生放送中にエリア内のガソリンスタンドを訪問し、ラジオの周波数を切り替えてもらう「ラジオジャック」を敢行するなど、存在感たっぷりに奔走した。ロック音楽の紹介や地域の芸術イベントの特集など、自身が携わる番組を通したリスナーとのキャッチボールが楽しみだ。「このラジオを始めるまで、3町のことは何も知らなかったけれど、それぞれが独自の雰囲気を持っていて、ディープな世界をもっと知りたい」と、好奇心を武器にラジオ局の「顔」を目指す。
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