2017年度の神奈川県体育功労者表彰を受けた 室伏 正昭さん 二宮町山西在住 67歳
悩むより自ら考え行動
○…二宮町体育協会の理事、副会長を経て、昨年3月まで会長を4年間務めた。全町をあげた町民体育祭の運営をはじめ、各競技団体との連携を強化しながら地域の体育・スポーツ振興に尽力。先月、体育功労者として県から表彰された。少子高齢化で行事の参加者集めが難しくなるといった時代の風潮に合わせ、体育祭のリレーでは年齢区分を変えて事業を継続。「子どもたちや学校の先生が活躍する種目は、選手も応援も最高に盛り上がります」と快活な笑顔で語る。現在は同協会の顧問。
○…幅広い世代が様々なスポーツに親しみ、健康づくりを図るきっかけを作ろうと、各種競技の体験や体力測定ができるイベントを一昨年から始めた。「スポーツをしている人は血管年齢も若い」と運動の効用を説く。静岡県小山町出身。勤め先でバドミントンクラブに所属し、大会が近づくと練習熱をさらに高めて汗を流した。転勤に伴い二宮町へ移り住み、地域のクラブに飛び込んだ。町バドミントン協会理事で、ジュニアの指導など同競技の普及と発展にも努める。
○…2年半前、たばこも吸わない身体に定期検査で肺がんが見つかった。「もう読むことはないだろう」と蔵書を片付け、パソコンも処分した。しかし、病との闘いを諦めた訳ではなかった。手術前日まで仕事をし、術後ひと月を待たずに職場復帰。「家にこもっていては気が滅入ってしまいますから」。風を切って走っていたオートバイを四輪車に乗り換えて行動する。
○…「起きたことを悔やむより問題の解決に頭を使え」。会社員時代、トラブルが生じたと頭を抱えてくる部下にそう諭したという。体調に細心の注意を払いながら、「今までと同じようにスポーツとボランティアを続けていきます」と前を見据える。昨年4月から地区社協の手伝いも活動の一つに加わった。何度も登頂した富士山に3人の孫を連れて登ることが夢だ。
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