大磯町商工会青年部の部長を務める 佐藤 一樹さん 大磯町国府本郷在住 40歳
若者力で地域を盛り上げる
○…地元の若手経営者らが集い、地域活性化や自己研鑽に取り組む青年部。町内のイベントで裏方を務めることも多いが「出られない時は出なくていい、出られる時は全力で取り組む。メリハリをつけることでメンバーが新しい事業などを考える余裕を持たせたい」と持続的な活動を目指す。喫緊の課題である会員不足にも「活動を知ってもらう機会を増やして『面白いことをやっているな』と思わせたい。これから開業したいという人も参加できるように入会条件も見直したい」と次々とアイデアを巡らせる。
○…国府小の頃から美術教室に通い、デザイナーを志望。中学校の部活で学んだ写真やデッサンに明け暮れた高校時代が、グラフィックデザイナーとなった現在の礎になっている。大学では環境デザインを学んだが「やりたいことと違う」と仲間と作品展を開くなど自身の道を模索した。卒業後は塾講師や家電販売などを経験。遊技場の掲示物を制作する職場では3日間徹夜で仕事をしたり、月80本ものポスターをデザインしたことも。「技術と手の速さを学ばせてもらった」と苦笑する。
○…友人と都内でデザイン事務所を立ち上げた10日後に、東日本大震災が発生。受注案件が消失し、悩んだ末に解散した。「しばらく魂が抜けたような日々。そんな時、妻の提案で大磯市に参加した」。自作のレターセットなどで出店するとロゴや店舗デザインの依頼が来るようになり、翌年に開業。「きっかけを作ってくれた妻に感謝」とはにかむ。地元への恩返しと、50周年記念事業を手伝ったことをきっかけに、3年前に青年部へ入会した。
○…好きな音楽はハードロック。就寝前に海外ドラマを観るのが最近の楽しみ。また活版印刷を愛し、その文化の継承活動にも取り組んでいる。
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