大磯コミュニティ・カレッジ「日本歌謡の流れ」で講師を務める 田中 直子さん 二宮町中里在住 42歳
日本古来の歌謡を現代に
○…「人生経験と思ってトライしたい」。鎌倉で20年にわたり音楽と美術の総合イベントに出演し運営にも携わってきたが、人前で講演するのは今回が初めて。その緊張を前向きに捉え「話だけでなく、古い歌謡を歌と舞で現代に再生する実演も披露して、皆さんに楽しんで頂きたい」と意欲をみなぎらせる。
○…幼い頃、母のピアノ伴奏で歌って踊ることが大好きだった。「歌か踊りが将来の夢。今、その両方をできていることが嬉しい」とほほ笑む。病弱な体を克服するため小3から空手道場へ通い、地区大会で優勝するほどのめり込んだ。空手を通じて東洋的なものに触れた経験が、西洋音楽に偏らない現在の活動に繋がっている。中高を私立の音楽科で過ごし、芸大の声楽科へ。「視野を広げたい」と望んでいた時に、高校時代の恩師・佐野清彦氏から「地球音楽園」に誘われた。
○…歴史や民俗、自然といった幅広い視野で音楽や美術に親しみ、現代を軸に再生を試みる同園の活動。年1回のイベントでは、万葉集の東歌にメロディーを付けて披露するなど出演と運営を兼ね、気付けば全体のプロデュースを任されていた。「色々なことに挑戦させて頂き、成長と出会いの場を与えてもらった。佐野先生は完成されたものより、『今、ここ』に現れるものを大切にしている人。何が出てくるかわからないまま進むので大変だが、とても面白い」と恩師への感謝と尊敬を滲ませた。
○…ソプラノ歌手として活動するほか、コーラスグループも指導。「地元の子どもたちに日本の歌謡に触れる機会を作ってあげたい」という夢も抱く。毎朝の気功で意識と身体をリラックス。散歩や買い物で、夫と四季の移ろいを感じながら歩くのが楽しみの一つ。
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