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元自衛官の経験を生かして大磯町の防災力向上に取り組む 山本 新吾さん 大磯町国府本郷在住 55歳

公開:2020年9月25日

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災害派遣の経験を地域防災に

 ○…地震や台風などの自然災害が頻発し、被害規模も大きくなっている近年の日本列島。自衛官として派遣された各地の災害現場で培った防災知識と経験を見込まれ、9月から大磯町危機管理課に在籍。「災害のない町はない。日頃からの備えが大切」を信条に、地域防災力と災害対策本部機能の向上に尽力する。

 ○…熊本県出身。大磯と同じ海も山もある環境で、のびのびと育った。中学校から始めた柔道は、後に自衛隊の全国大会で優勝するほどの腕前に。大学は理工学部を志望して熊本大学と防衛大学に合格したが、元警察予備隊(陸上自衛隊の前身)の父の勧めもあり防大を選んだ。「実はこの頃、まだ自衛官になるか決めかねていた」と打ち明けるが、様々な経歴をもつ人が集い、過酷な現場での活動や厳しい訓練を通じて心を通わせる自衛隊の生活に水が合い、今年の定年まで勤めた。

 ○…2004年に広島県の生口島で起きた大規模な山林火災では、派遣要請を受けて発生初日から現場に入り、地元消防と連携して1週間にわたり消火活動にあたった。16年の熊本地震の際は座間駐屯地の指揮所から、現地の要望に合わせて人員やヘリなどを送り出す調整役を務めるなど、様々な災害現場に携わってきた。定年に際し、防災の知識を生かせる再就職先を探していた所で大磯に出会った。現在は家族で移り住み、町民の一人としても災害に強いまちづくりに貢献したいと誓う。「一朝一夕には難しいが、地域防災計画の見直しや訓練などを通じて少しずつでも改善していければ、災害時に助けられる人を増やせる」

 ○…大磯を知ろうと最近まで運動を兼ねて町内を走っていた。「海岸で磯釣りもしたいけれど、一番再開したいのはやっぱり柔道」とにっこり。

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